内容
妖精博士の看板を掲げるリディアの元には、これまで一度たりとも依頼はない。しかし亡き母の思い出を忘れないため、また人と妖精の梯になりたいという思いを胸に、「変わり者」の名を甘んじて受けていた。
ある日、父から手紙で呼ばれたリディアはロンドン行きの船に乗り込むが、怪しげな青年に攫われてしまう。エドガーと名乗った彼はなんと、リディアに依頼を持ち掛けてきたのだが……。
感想
ど壺ジャストミートなタイトル。ど壺にはまってどっぴんしゃん。
内容をストレートに要約してあります。これ以上何か説明がいるだろうか?
いるね、うん。伯爵が日々妖精の悪戯に悩まされ、とうとうハゲてしまうお話なんだ、と思う人もいるかもしれない。「地主と妖精 あいつは無知な禿頭」というタイトルならそれでも間違っていないけれど、美貌の伯爵が夜な夜な髪の毛を毟られるお話はどうかと思う。
喜劇だ。
それもちょっと楽しいかも。<ぇ
さて。
妖精たちが御伽話の中に追いやられた時代。
主人公リディアは妖精の姿を見、彼らと話すこともできます。はたから見れば独り言のたびに笑い、怒り、あたかも何かがそこにいるような素振りをするので「変わり者」のレッテルをいただいていています。
頑固で正直でお転婆でお人好しの彼女は、それでも妖精博士の看板を掲げるのです。見えるものを無視したり、悪循環をそのままにしておけない性質だから。……ある意味苦労人かもしれません。
そんなリディアが事件に巻き込まれます。
が。
伯爵は主人公ではないんです。彼はあくまで怪しげで格好良くて嘘つきで社交的な依頼主。
伏線も沢山。
特にプリンス。いかにも僕を詰ってと言い出しそうなネーミング。
そしてお父さま。
仕事一徹天然パパ。素直すぎて涙が出そうですお父さん。
以上、この男三人衆がたぶん何かやらかしてくれます。絶対です。
ボスはお父さんです。きっと。だって、あのリディアのお母さんの旦那ですから。並々ならぬパワーを秘めてますよ。研究以外はダメ人間っていうのはカモフラージュだ!
楽しみ。
2005.05.09
