御宿かわせみ 15 恋文心中

平岩 弓枝 / 平岩 弓枝著
文芸春秋 (1990.11)
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(おんやどかわせみ 15 こいぶみしんじゅう)

内容:
 新しい生活の場で友人となった男から、東吾は相談を持ちかけられた。とある未亡人の恋文が盗まれ、脅迫状が届いたというのだが……。
 東吾と小さな旅籠の女主人るい、八丁堀同心・畝源三郎たちが、江戸の下町で情溢れる人間関係に出会う捕物帳。

感想:
「雪女郎」
 切ない。
 堪えて堪えて気が狂うほど耐え続けた先が涙ぐむことだなんて……。
 切ない。

「浅草天文台の怪」
 男前というのは、うっかり者で、恨まれやすい男の敵で、人が良くそそっかしいんだそうです。心あたりのある方は、お気をつけを。

「恋文心中」
 東吾が就職しました。先生との二足の草鞋です。
 もう次男坊の冷や飯ぐらいなんていわせないけど、お人好しは変わらないんです。
 気持ちのない結婚はとても虚しく、体面は残酷なものです。この先どれくらいの付き合いになるのかわからないんだから、もっと話し合おうよ。

「わかれ橋」
 そそっかしい夫婦。
 気持ちが大きくなりすぎて、どこに本心があるのかわからなくなって。
 どんなに好きでも、わかっていても、たまには言葉にしないといけないよ。
 恋は盲目ってね。愛も過ぎれば凶器になるんですよ。

「祝言」
 ☆.。.:*・。もうお待たせして申し訳ない。本当に待ったよ。
 おめでとう!
 るいによると『女にとって愛しい相手から綺麗だといわれることほど嬉しいものはない』そうです。
 旦那さん。嫁さんの髪や服にちょっと変化があったら、言ってみて。後一年は保つかも。

「お富士さんの蛇」
 幸せか不幸せか、判断するのは自分一人。
 どちらなのか迷って、人のを覗いてもそれは自分のものではないのに、どうして人は比べたがるんだろうね。

「八朔の雪」
 夢や希望が簡単に叶うなんてことはないのに、どうして諦めるんだろう?
 取り戻せないものを諦めて別の望みを抱いても、1=1じゃなくて1+1=2なのに。

「浮世小路の女」
 東吾さん、昔の女ですか?
 てか二股ですか?

2005.05.02-03

『御宿かわせみ 1』
『御宿かわせみ 2 江戸の子守唄』
『御宿かわせみ 3 水郷から来た女』
『御宿かわせみ 4 山茶花は見た』
『御宿かわせみ 5 幽霊殺し』
『御宿かわせみ 6 狐の嫁入り』
『御宿かわせみ 7 酸漿は殺しの口笛』
『御宿かわせみ 8 白萩屋敷の月』
『御宿かわせみ 9 一両二分の女』
『御宿かわせみ 10 閻魔まいり』
『御宿かわせみ 11 二十六夜待の殺人』
『御宿かわせみ 12 夜鴉おきん』
『御宿かわせみ 13 鬼の面』
『御宿かわせみ 14 神かくし』