bk1


霜島 ケイ
小学館 (1996.11)
通常2~3日以内に発送します。


挿絵:西 桐子

内容(紹介文より抜粋)
 岩手県・遠野。霊峰早池峰山の麓に広がるこの盆地は怪異と幻想の伝説を生み出して、今は民話の里と呼ばれる。その、心豊かな土地で、異変が起きた。独立心の強い東北地方の陰陽師たちとの折衝要員として送り込まれた、四国・御景家の術者四名が、現地の人間を殺し行方をくらませたというのだ。
 --何か変だ。心にさざ波を感じた次期御景家当主の野坂三吾は、急遽長野へと飛んだ。

感想
 タイトルの『マヨイガ』を見て、直観的につんつん尖ったマヨネーズを連想しました。想像力がおかしなほうへと働くのは天性ですので、ご容赦ください。悪気はまったくありません。

 三吾が主役です。
 先巻で見事、失態を犯した主役と(勝手に私から)レッテルを張られた苦労性。面倒臭がり屋で態度のデカい、でも困ってる人を見ると放っておけない、そんなブラコン野郎。
 今編で名誉挽回となるでしょうか。
 非常に楽しみです。

 主役のような気がしたり忘れ去られたりした成樹は、今回はサブキャラクターに徹するようです。勉強の息抜きにって、何をしているの君は。楽しそうじゃないか。
 佐穂子は相変わらず望み薄な思いを胸にしつつ、皆のことを考えています。良い子だ。なのに聖だなんてあんまりだ。
 裏でほくそ笑む達彦は、また何か企んでいる模様。
 こんなふうに、知徳編の主要メンバーが顔を出しつつ、三吾が主役です。不思議です。
 押し付けられたり、引きずりこまれたり、体当たりされたり、絡め獲られたりと、まるで某ゲームのピ○チ姫みたいに散々だったのに、主役だなんて! 助けてマ○オ!

 そして三吾と言えば、お兄ちゃん。
 異母兄・眞巳。
 初登場なのに常連のようなしっとり感。思春期の弟を窘める大らかさ。頑固で言い出したら聞かないのは三吾と似てるかも。
 達彦に通ずるものがあって、ドキドキ。
 さらに、七年も会っておらず、伸ばした髪を染めてずんずるりんの服を着た三吾を、弟とひと目で認識してしまうとは……いや、案外、物陰からこっそり覗いていたのかもしれません。それはそれでおもしろいかも。
 さすがの三吾もビクビクしてて、白い猫も黒い猫もずり落ちています。

 聖は、まぁ、これからかな。

 あ、弓生ね。
 うん。なんか、角が取れかかっています。「つの」じゃないです。「かど」です。


2005.05.22-23

『封殺鬼 1 鬼族狩り』
『封殺鬼 2 妖面伝説』
『封殺鬼 3 朱の封印』
『封殺鬼 4 ぬばたまの呪歌』
『封殺鬼 5 邪神は嗤う』
『封殺鬼 6 紺青の怨鬼』
『封殺鬼 7 闇常世』
『封殺鬼 8 修羅の降る刻』
『封殺鬼 9 鳴弦の月』
『封殺鬼 10・11 花闇を抱きしもの 上下』