闇常世
霜島 ケイ
小学館 (1995.4)
通常2~3日以内に発送します。


(ふうさつき 7 やみとこよ)

挿絵:西 桐子

内容:
 酒呑童子は死んではいない--長きを伴に生きてきた聖の死に大きな衝撃を受けた弓生。式神が告げた一言で、嘘でも構わないと、三吾が止めるのも聞かず動きだす。それが真実だと知るも、一縷の望みに本家・神島達彦は否をとなえた。
 静かに暴走する弓生。
 三吾は四天鬼を従えた成樹と後を追うとするが--。

感想:
 大変。
 弓が暴走。美女の誘いをはねつけ、嵐のなか山登りしだすくらいヤバいです。誰も止められない、止めもしない。
 三吾も限界かうなだれて、元気いっぱいの成樹に喝をいれられます。若いってすばらしいですね。

 これだけお互いが歯止めになるってすごいことです。「二人いれば十人並に働き、一人では十人分の手間がかかる」という言葉がしっくりきます。
 相手は無理するなというけど、それはこっちの台詞で、無茶はしないでほしい。自分のことは相手が心配してくれるから、自分は相手の世話を焼こう--素敵な自惚れです。それが長く長ーく続いてきたわけですね。

 今巻で主人公が誰なのかやっとわかりました。
 君か。そうかそうだったのか。最初はそうだったもんね。二巻目で遠く彼方に消え去って、出てきたと思ったら影薄いし狙われるしで散々な扱いを受けましたね。あ、ほら、長く険しい道は主役のものだから<フォロー?
 いいところだけ持っていけばいいんです、きっと。こうして大人になっていくんですね。いい年こいて拗ねる誰かさんの尻を叩いたり。

 役者も出揃い、知徳・蘆屋道満の目的もはっきりしてきました。それぞれの気持ちも固まったところで最終決戦となります。
 秘密兵器はぜひ、桐子婆ちゃんで。


2005.04.20-21

『封殺鬼 1 鬼族狩り』
『封殺鬼 2 妖面伝説』
『封殺鬼 3 朱の封印』
『封殺鬼 4 ぬばたまの呪歌』
『封殺鬼 5 邪神は嗤う』
『封殺鬼 6 紺青の怨鬼』