『そらのこども』(そらのこども)
著 者:萩原 麻里
挿 絵:岩崎 美奈子
発 行:2004年11月
発行所:ヒヨコ舎
内容:
ジルは故郷を離れ、遠い北のルード山脈の麓という辺鄙なところにやってきた。故郷で仲良くなったおじさんに教えてもらった、霧練り(むねり)になるための専門学校だ。
期待に胸膨らませたジルだったが、初日から好奇の目にさらされたり、ルームメイトと喧嘩したりで、思った以上に道は険しい。
感想:
純粋で一所懸命なジル。
弱虫で落ちこぼれのミッジ。
偏屈で天の邪鬼なマウリ。
面倒見の良い兄貴分なタガネ。
噂ばかりが先行して自身を見てもらえない。でも持ち前の明るさで吹き飛ばしたり。
やっと選んだ道に座り込みそうになって、どうして良いのかわからなくなって暴走した。
喜びすら罪悪感に変えてしまうほど頑なで、周りを傷つけてばかりで、自分の首まで絞めてしまう。
それでも、諦め切れない--。
基本的な四人組の友情と冒険。
でも、それぞれいい味出してます。
他の登場人物も旨味を持ちながら、四人を引き立ててる。
難点としては、世界観を説明しすぎかと。
主人公たちにとって本当に必要な部分だけにしてしまってもよかった気がします。
確かに、これだけ説明されたからこそ、のめり込むことができたかもしれない。精密で深いものが味わえます。
でもだからこそ、これだけ魅力的な世界なら、隠された部分がもっとあってもよいのに。
2005.03.17-18