陰陽ノ京(みやこ)
渡瀬 草一郎
メディアワークス (2002.5)
通常2~3日以内に発送します。

 

 (おんみょうのみやこ かんのさん)

 

挿 絵:洒乃 渉

 

内容:

 初夏。
 久々の夕立に、誰もが慈雨だと安堵した。
 しかしその雨の中、慶滋保胤は不安なものを感じる。そして天文得業生・安部清明にとってその雨は三年前に封じた化け百足を連想させ、そのときのことを保胤たちに語って聞かせる。
 天の采配は人の都合などお構いなしだとわかってはいても、何事もない事を祈った。

 

感想:

 わさわさともさもさが嫌い。
 なぜか。スッキリしないから。
 あの複数の足が許せない。もっとシンプルに生きろ節足動物め!

 

 人騒がせな百足と龍神の話--と書くと身も蓋もない。
 えー……美青年と得体の知れない爺さんと腹ペコ百足の大騒動--調子が悪いようですごめんなさい。

 

 前回といい今回といい、一味違った山場を見せてくれました。これと同じように、解決したけどなんだか肩透かしを食らったようで納得いかない。読者だけが頭上から、細すぎる糸がどうなるかとソワソワして落ち着かない気分にさせられたのです。

 

 切なく達観した愛情物語。
 何も残さず--最後に胸に抱いた物すらしまい込んで逝った。
 切ないのに暖かい。
 相変わらず保胤は説いてくれて、知らずに胸をスッとさせてくれます。転職できるよ、きっと。お布施用意して待ってるから。

 

 近影が可愛くって壺りました。


2005.03.27-28

 

『空ノ鐘の響く惑星で』

『空ノ鐘の響く惑星で 2』

『空ノ鐘の響く惑星で 3』

『空ノ鐘の響く惑星で 4』

『空ノ鐘の響く惑星で 5』

『陰陽ノ京』

『陰陽ノ京 巻の二』