『空ノ鐘の響く惑星で 5』
 (そらのかねのひびくほしで 5)

著 者:渡瀬 草一郎
挿 絵:岩崎 美奈子

発 行:2004年11月
発行所:(株)メディアワークス 電撃文庫

内容:
 兄王子レージクの企みを阻止し、内乱を収めたフェリオたち。新政府稼働と平行して敵国となる可能性のあるタートムからの侵略の備えと、誰もが多忙を極めていた。
 フェリオは、第三王子ブラドーと王位を譲り合っていた。順番でいけばブラドーが王であるというフェリオに、兄は内乱を治めた功労者であるフェリオを王にと望んでいた。なかなか折れない兄を説得していると、知人が来たと知らせがはいる。

感想:
 美女と野獣。
 表紙を見て、手にする本を間違ったかと思った。
 いや、おっさんはカッコイイけど、隣が隣だから。ね。

 兄レージクの企みを阻止したものの、安堵はできない。事後処理と平行してタートム侵攻に備えなければならず、内乱直前に死亡した人たちの葬儀、新王も据えないとならない。
 仕事は山積みで、見合いをしてる場合でない。
 フェリオ、君の春はなかなか遠いね。

 前巻までが第一幕で、今巻で新たな幕が落とされたところでしょうか。
 ウルクの一途さ、リセリナの律義さ、メイヤーの強さ、シルヴァーナの逞しさ--女性群の活躍が目立ちました。比例してじーさんたちの結束力も強くなった、と。良いことだらけだね。

 乱後のことが前半を占めつつ次なる問題へと移行し、中盤からほとんどを次戦の煙が上がっただけ。火が見えたのは最後。
 それぞれの心情や関係図が動き、情勢が変わるなどいくつかは起こったものの、物足りなかった。切り出しだからこれくらい?


2005.03.02

『空ノ鐘の響く惑星で』
『空ノ鐘の響く惑星で 2』
『空ノ鐘の響く惑星で 3』
『空ノ鐘の響く惑星で 4』