bk1『陰陽ノ京 巻の二』

 

著 者:渡瀬 草一郎
挿 絵:洒乃 

 

発 行:2002年2月
発行所:メディアワークス 電撃文庫

 

内容:
 ある貴族が眠ったまま起きないという知らせが、天文得業生・安倍清明の留守中にはいった。知らせを受け取った清良と吉平は、清明が到着するまでのつなぎとして、一足先に貴族の元へ出向いた。
 その頃清明は保胤の庵にいて、不思議な夢を見ていた。どうやら無意識に他人の夢を覗き見したらしい。珍しいことの連続に保胤は清明の身体を案じるが、清明は相変わらず強情だった。

 

 感想:
 挿絵が洒乃渉さんに交替しました。
 保胤が妙な色気振りまいています。お気をつけ下さい。

 

  今回は巻頭カラーがありました。安部清明は想像通りで、脳内読まれてるのかと。いやいや、そんなことはないですよね。 
しかし道満じーちゃんは……。もっとこう、ふくふくした好々爺を想像していたので、ナックルパンチが目前に迫った気分です。当たる前に、これはこれでなかなか……と復活しました。
 えー。徐々に清明さん家の家庭事情が明らかになってきて、驚きの連続です。本編にはあまり関係ないんですけど、じいちゃんには重要事項だったようです。

 

  今回の困ったさんは、人形マニア。腹話術はどこでやってくれるかと楽しみにしてたんですが、まだまだ未熟者だったようで、先輩や師匠の手を焼いております。
 清明さんもお歳でしょうか。

 

  夜の暗闇は怖いといいますが、おかげで月や星がよく見え、眠りへと落ちやすくなるわけです。
 怖面の人だって、敵を脅かすだけで追い払えるかもしれない。鋭い牙は身を守るためにあり、包丁は大根を切るためにある--そう考えると、要は使いようなわけで。
 先人の「バカと鋏は使い様」とは名言だなと、再認識しました。悪腫を削除するのは最後の最後でよいのですよ。

 

 

 

2005.03.13-14

 

『空ノ鐘の響く惑星で』
『空ノ鐘の響く惑星で 2』
『空ノ鐘の響く惑星で 3』
『空ノ鐘の響く惑星で 4』
『空ノ鐘の響く惑星で 5』
『陰陽ノ京』

 (おんみょうのみやこ かんのに)