『尾のない蠍 遠征王と流浪の公子』
 (おのないさそり えんせいおうとるろうのこうし)


著 者:高殿 円
挿 絵:麻々原 絵里依

発 行:2003年1月
発行所:角川書店 ビーンズ文庫

内容:
 歴史は長いが貧乏弱小ボッカサリア国に少年王が誕生した。祝いに駆けつけたパルメニア国王アイオリアは、後ろ盾目当てで求婚される。さらにそこには、かつての夫、現在は敵国の将軍となったミルザまで現れ、争いの種をまいてしまう。
 魔法の国ボッカサリアによって撃退され一時引き上げたホークランド軍と同じく、アイオリアは一時帰国の途につくも、忽然と行方をくらます。
 

感想:
 またまたオリエさんはお供のジャックを連れて遠征……いえいえ、今回はちゃんと行き先はわかっています。ついでにロリコンに悩むガイと無敵コック団を連れて行きます。
 なぜコック団も?
 だって、そこにメロンがあるから。

 お留守番を言いつけられたナリスは今回ちょっとキレ気味でした。
 サンドバック男の逆襲。
 いえ、彼も男ですから。多少変わっていても、彼は彼なりに重い悩みがあるわけです。普段はそれを出さないから、たまりにたまったものの糸がキレた時はよけいに恐いです。
 責任感が強いって、けっこうつらいものですね。責任感を全く感じないのも良くないですが、なにごともほどほどに。

 さて、魔法の国ボッカサリアですが、なかなかユニークで面白いです。
 一度は観光してみたいな。きっと寒さに凍えて宿に缶詰てるでしょう。意味がないね。

 昼行灯。
 昼間は点いていても無意味で無用なものなのに、陽が沈んであたりが暗くなると大活躍。
 いつもせこせこ働いて何か夢見ているのも良いですが、その先にはいつかきっと敵に当たることでしょう。そのとき、敵に立ち向かって勝つことができるでしょうか?
 だから昼行灯は、みんなが頑張ってるときは役立たずでいるんです。いざというときに小さな火をたくさん集めてたくさんのものを照らすわけです。みんなが何もできないでいるときにやるから、火は火の役目を果たすんです。

 こんな感じでしょうか。

 塵も積もれば山となるっていいますからね。

 メロンの山はどうでしょう?
 きっとステキですね。
 でもミンチにはしないほうが良いかも。


2005.02.10

『そのとき翼は舞い降りた』
『そのとき鋼は砕かれた』
『そのとき君という光が』
『ジャック・ザ・ルビー 遠征王と双刀の騎士』
『エルゼリオ 遠征王と薔薇の騎士』
『ドラゴンの角 遠征王と片翼の女王』