『虹の迷宮 ~彼らのつかむ夢の色~』
 (にじのめいきゅう かれらのつかむにじのいろ)


著 者:柴田 明美
挿 絵:高群 保

発 行:1996年7月
発行所:集英社 スーパーファンタジー文庫

内容:
 それぞれに理由があって、きっかけがあった。それが運命かはわからない。
 六人はそこで出会った。
 虹の迷宮は、四年に一度だけ開催される催しだ。四人の魔法使いたちによって作られた魔法の空間のなかで、虹の鳥の卵を最初にとったものが勝者となる。素質はあるが減らず口な少年、皿洗いに疲れた少女、へっぽこ魔法使い、世間知らずな魔法使い、怪しい占い師、勇者と賞賛される騎士は、それぞれの思いを胸に迷宮に向かう。

感想:
 主人公は六人。
 この厚みの本に六人とは豪勢な。三冊で百八人の仲間を集めるのとどっちがすごいんだろう。

 それぞれの性格がきっちりしていて、悩みも望みもそれぞれでした。叶える方法が虹の迷宮にだという以外、なんの接点もない六人です。よくもまぁ、こんなヘンテコ……変り種……おもしろい人たちばかり集めたものです。フォローするのに一苦労です。

 虹の迷宮というイベントは四年に一度だけ開催されます。国王が主催だから優勝商品も豪華です。なんと王宮で勇士として一生面倒見てくれるそうです。王様は外見の腹が大きいだけではないんですね。

 危険は伴うけど、巧くすれば強いパートナーと組んで優勝できるかもしれません。だから子どもからお年寄りまで幅広く集まります。くしびきで決まった相手が気に入らなければ棄権すればいいからね。
 集まった主人公たちのなんと四人はこれを狙っています。なんといっても今年は凄腕の騎士がいますから。狙い目なわけです。
 騎士様モテモテ。
 で、その騎士と組む相手は……まぁ、そんなものだよ。いや、ベストパートナーかもよ。

 それぞれに望みや悩みを抱えた六人は、どうやって虹の迷宮をクリアするんでしょうか。
 ケンカしたり追いかけられたり落ちたり襲われたり、助けたり助けられたり。そのなかで色々なものが生まれます。愛とか恋とか友情とか。
 あと、本当の望みとか。


2005.02.01

『炎風の聖者』