『ドラゴンの角 遠征王と片翼の女王』
 (どらごんのつの えんせいおうとへんよくのじょおう)


著 者:高殿 円
挿 絵:麻々原 絵里依

発 行:2002年5月
発行所:角川書店 ビーンズ文庫

内容:
 いとこどのが結婚!?
 パルメニア国王アイオリアは愛するいとこ・ゲルトルードの結婚を阻止すべく決闘を叩きつけ、三人の騎士を選ぶことになった。二人まではすんなり決まったのだが、最後の一人を求めてシングレオ騎士団へ向かう。
 そのころ王宮内では、アイオリアの出生問題が大きくなりつつあった。
 

感想:
 再びオリエさんはお供の愛犬ジャックを連れて遠征です。
 さすが遠征王! 愛しのいとこどののためなら職務放棄もなんのその。道中、道草を食ってますが、それはジャックの餌ですか?

 オリエたちの小さい頃の様子や過去がちょろちょろっと出てきましたね。怒ったり悲しくなったりしました。
 気に入ったのが夢の様子で、実を言うとアレなんだけど(最後あたりでわかります)まさにネバーランド。葡萄がすごいな。わたしは食べられるほうが好きなんだけどね。

 それにしてもオリエはえらく逞しいんですね。大人のほうが駄々っ子まるだし、欲まみれ。
 オリエが多少ヘンでも素直に育ってくれたことが嬉しいです。

 誰かのためにこれをやる。
 この人のためにこうする。
 一見美しい考えですが、それは本当に自分の姿でしょうか? 自分がやりたいことは何ですか?
 誰かのために、なんて責任転換しないで自分のやりたいことを挙げてみてください。それはいくつありますか? それは誰かのためにやることと重なりますか?
 重ならなくてもいいんです。同じでなければならない必要はないんです。

 それが人は人、自分は自分ってことです。

 でも。

 たまたまぴったり重なったらステキですね。

 アニキ
 ステキ
 ムテキ~

 ……。冗談ですよ。


2005.01.30-31

『そのとき翼は舞い降りた』
『そのとき鋼は砕かれた』
『そのとき君という光が』
『ジャック・ザ・ルビー 遠征王と双刀の騎士』
『エルゼリオ 遠征王と薔薇の騎士』