『封殺鬼シリーズ 2 妖面伝説』
 (ふうさつきしりーず 2 ようめんでんせつ)


著 者:霜島 ケイ
挿 絵:西 桐子

発 行:1994年1月
発行所:小学館 キャンパス文庫

内容:
 セーラー服を着て般若の面をつけた怪しげな人物によって、すでに本家の人間が三人も殺されていた。
 今回の仕事はあくまでもサポートである、と聞かされたのは移動中の車の中でだった。相棒・弓生から一枚の写真を見せられた聖は、サポートする人間の顔を見て愕然とする。そこには、ずっと昔に死んだはずのサホに瓜二つの顔があった。
 その少女の名は、佐穂子。なんとまだ十五歳の少女だった。


感想:
 …………え?

 前巻を読まれた方はそう思われなかったでしょうか。わたしは思いました。
 あのラストは何だったの? なんで君たちそこにいるのさ、と。えぇい! 元気でよかったよ、と結局安心してみたり。

 二巻目ですが、読みきりになっていますので安心して読めます。わざわざ一巻を探し出して読んだわたしのは心安らかではありませんが。
 まぁ、一巻とあってあの終わり方じゃどう考えても続きませんよね。えぇ、わかってますとも。

 さて、今回はサポート役を仰せつかった聖たちです。
 やっぱりというべきか、雑用は全部弓生がやっていたんですね。あの聖がこまごまと書類整理なんてしてたら指差して笑いそうです。ハハハハハ。でも鍋は磨くんだろうな。

 セーラー服に般若の面。一昔前にセーラー服に警察手帳とかありましたけど、警察手帳のほうがまだ現実味がありますね。しかし般若の面って……。あ、でもホラ、おたふくやひょっとこの面だとコメディーになるからまだマシだよね。笑いをこらえながら対峙するのは大変だから。多分。
 ほかにも病的におかしな少女とか、ひょろっとした気弱な文学少年とか、佐穂子のまわりはヘンな人ばっかりです。佐穂子としては普通の女子高生でいたいんですが、本家の人間で才能はぴか一なもんだから、そうそう普通が望めません。一人のご飯って寂しいよねー。
 そこへきてあの聖です。第一印象はたいてい「ヘンな男」なのに、明るく人懐っこいオーラにあてられ、弓生の頼れるお兄さんっぽい雰囲気に宥められ、少しずつ心を開いていきます。

 能動的な聖がたじたじするくらい積極的な佐穂子ちゃん。
 今後の活躍が楽しみです。

 この場合、弓生は小姑でしょうか? 舅でしょうか?


2005.12.09

『封殺鬼シリーズ 1 鬼族狩り』