(おんやどかわせみ 16 はっちょうぼりのゆや)
内容:「八丁堀の湯屋」
いつもの湯屋が忌中になり、お宿「かわせみ」の番頭・嘉助は知人の湯屋を訪れた。
数日後、その湯屋の、朝の早いうちはガランと空いた女湯で、侍が殺されるという事件が起こる。事件当時、男湯は喧嘩騒ぎで隣の物音など誰も聞いていないという。一人だけしかいなかったはずの女湯で、誰が侍を殺したのか!?
感想
「ひゆたらり」
完璧であることは簡単でないけど、門前の小僧程度なら黙っていたほうがいい。
お互いね。
「びいどろ正月」
恩返しは程々に。
お互いね。
「黒船稲荷の狐」
身から出た錆。
今は良くても、汚れが落ちたわけじゃない。いつか自分に返ってくる。
「吉野屋の女房」
幸せって、大きな皿に小さな魚が乗っているか、小さな皿に小型の魚が乗っているかの違い。
「花御堂の決闘」
井の中の蛙、大海を知らず。
「煙草屋小町」
お父さん。やばいモノは見つからないところにしっかり保管しましょう。玄関先で鬼女を見たくないでしょ?
「八丁堀の湯屋」
子どもにだって心がある。殴られたら痛い。傷つけられたら悲しい。
だから他人を傷つけないように、自分がされて嫌なことはしないようにと教えるのが大人なのに、何を勘違いしてるんだろうね。
「春や、まぼろし」
夢で会えたらとか、悪魔に魂を売り渡してでもとかいうほど、現実から逃げたって薄皮一枚。周りから見れば口ポカンですよ。
夢は夢。
幻は幻。
嘘は嘘。
2005.05.29
:『御宿かわせみ 1』
:『御宿かわせみ 2 江戸の子守唄』
:『御宿かわせみ 3 水郷から来た女』
:『御宿かわせみ 4 山茶花は見た』
:『御宿かわせみ 5 幽霊殺し』
:『御宿かわせみ 6 狐の嫁入り』
:『御宿かわせみ 7 酸漿は殺しの口笛』
:『御宿かわせみ 8 白萩屋敷の月』
:『御宿かわせみ 9 一両二分の女』
:『御宿かわせみ 10 閻魔まいり』
:『御宿かわせみ 11 二十六夜待の殺人』
:『御宿かわせみ 12 夜鴉おきん』
:『御宿かわせみ 13 鬼の面』
:『御宿かわせみ 14 神かくし』
:『御宿かわせみ 15 恋文心中』