DESPERADO 2『サマータイム』(ですぺらーど 2 さまーたいむ)
著 者:柏枝 真郷
発 行:1992年7月
発行所:光風社出版
内容:
男の依頼は二年前に行方知れずとなった孫だった。
娘夫婦は強盗によって殺され、彼には土地を売ろうと画策する息子と、気の弱い息子の二人しか残されていない。男は孫に遺産を譲りたい、そのために孫を探してほしいのだと、探偵デスに依頼してきた。
重い腰を上げたデス。娘夫婦については、幸せな新婚生活を送り、子どもにも恵まれた家庭像しか情報がない。二人を殺した犯人は未だ捕まっておらず、赤ん坊はどこへ行ったのか?
感想:
「サマータイム」とは「夏時間」のことで、日本でも使われています。
そういえば、日本の北側在住の親戚は、南に来ると「陽が沈むのが早い」と言っていました。たった二四時間でも場所によっては日照時間が違うんだなぁ、と感心したものです。
もちろん夏と冬でも大違い。夏はよく朝日を拝んでから就寝なんて無茶をしていましたが、冬は朝日とともに家から出ていました。同じ時間なのにね。
今回も二作です。
「SUMMERTIME」
デスはトニーとケンカします。いや、怒られて当然。
イライラしながら仕事をします。でもなかなか上手くいきません。幸せな家庭の悲惨な現場からなぜ赤ん坊だけが連れ去られたんでしょうか?
意外な結末にびっくりです。
愛って深い……。
本当に好きだからもう何でもしてあげたくなるという心理です。それがあっちもこっちもあります。あの人のために、あの人のためだから--だから、彼はこの結末を選んだのです。
あぁ、おっさん漢だね。
「DANNY BOY」
「SUMMERTIME」に主要人物として出てくるダニエルのお話です。お話というかお手紙です。
なぜ自分はこんなことをしたのかということを告白しています。
なかなか濃いので、覚悟をして読みましょう。
2004.12.6-7
:『時が過ぎゆきても』