『御宿かわせみ 12 夜鴉おきん』
 (おんやどかわせみ 12 よがらすおきん)


著 者:平岩 弓枝

発 行:1992年5月
発行所:文芸春秋

内容:
 変わった押し込み強盗が連続していた。閉めたはずの戸口は開けられ、なぜか店の若い者が一人、必ず殺されるという。
 東吾と小さな旅籠の女主人るい、八丁堀同心・畝源三郎たちが、江戸の下町で情溢れる人間関係に出会う捕物帳。

感想:
「酉の市の殺人」
 男は顔じゃないんだね、と感心したところでるいに蹴り落とされた気分です。
 最後の最後で、るいちゃんたら。

「春の摘み草」
 多感な年頃は、自分では大人だと思っているのに、甘えたい自分も同居していて、折合をつけようと四苦八苦してるところ。
 難しいことはない。子はいつまで経っても親の子。甘えたい君は生涯君と同居している。
 誰の胸にも大人と子が同居している。

「岸和田の姫」
 東吾が道草食ってナンパしてる!
 身分は目に見えにくいけど、肩にしっかり乗ってる。立ってるだけで精一杯で、心から笑うことが難しいかもしれない。誰かが身分を、風呂敷に包む方法もあるって教えてくれたら良いのに。

「筆屋の女房」
 自分は可愛い。でも構ってもらうには他人も可愛いがらないとね。

「夜烏おきん」
 最初はるいにべた惚れだと思ったのに最後は何?

「江戸の田植歌」
 女は逞しい。体力や腕力で劣るぶん、打たれ強い。

「息子」
 いつかは親父を渡って行くんだなぁ。
 うめえなぁって酒のことだったのかな……。

「源太郎誕生」
 夫婦って難しい。
 とにかく源さんおめでとう。マイホームパパだ!


2005.03.06


『御宿かわせみ 1』
『御宿かわせみ 2 江戸の子守唄』
『御宿かわせみ 3 水郷から来た女』
『御宿かわせみ 4 山茶花は見た』
『御宿かわせみ 5 幽霊殺し』
『御宿かわせみ 6 狐の嫁入り』
『御宿かわせみ 7 酸漿は殺しの口笛』
『御宿かわせみ 8 白萩屋敷の月』
『御宿かわせみ 9 一両二分の女』
『御宿かわせみ 10 閻魔まいり』
『御宿かわせみ 11 二十六夜待の殺人』