『御宿かわせみ 4 山茶花は見た』
 (おんやどかわせみ 4 さざんかはみた)


著 者:平岩 弓枝

発 行:1980年11月
発行所:文芸春秋

内容:
 与力を兄に持つ東吾と、小さな旅籠の女主人るいの恋は、見てみぬ振りの周囲に温かく見守られ五年を経た。そんな二人に当てられっぱなしの八丁堀同心・畝源三郎に惚れた女が現れた……?


感想:
「山茶花は見た」
 さざんか、と読みます。秋の終わりから初冬にかけて咲く花です。
 毎年一回しかないことなのに、よくもまぁ、洒落た覚え方をするもんですね。これで東吾はまた男っぷりをあげたわけです。

「女難剣難」
 趣味、ですか。そうですね。十手を腰に差して、町廻りをするのが好きです。夏は暑いし、冬は寒いのですが、終わったあとはスッとしますね。--なんて答える源さんを想像しました。

「江戸の怪猫」
 旦那にとって、嫁さんの癇癪ほど怖いものはない。でもそれを隠してまで人間やってて良いのかな? ってか父ちゃんも止めなさいよ。

「鴉を飼う女」
 とうとう、るいの知らない女性のお墓ができました。東吾、後ろ暗いことが増えたね。

「鬼女」
 子どもを食べて鬼になったり、井戸に落ちて皿を数えたり、捨てられて化けて出たりと、女性は忙しいよね。理想の夫婦像まで辿り着ける人たちはどれくらいいるのでしょうか。

「ぼてふり安」
 人間万事塞翁が馬。
 でもおとっつぁん、あんた人でなしだ! 精進しなっせ。

「人は見かけに」
 兄さん、あんたいい人だ。あんたが子どもを背負って台所に立ってる姿が想像できるよ。幸せにね。

「夕涼み殺人事件」
 (つДT)。・.゜
 皆さん、自分のモノも人のモノも大切にしましょう。


2004.12.24