「ない。ないわ」

 さっきから人の頭元でないないないないと何なんですか、梅干子さん。

「ないのよ」

 何がないんですか? しわですか?

「プレゼントがないの。靴下を置いといたのに」

 靴下? どうしてプレゼントと靴下が関係するんですか。また変な本でも読みましたね。

「だって、昨夜は枕元に靴下を置いといたら、三田って爺さんが貢物を持ってきてくれるんでしょ? あたしの靴下には何も入ってなかったわ!」



 何を勘違いしたのだろう。というか、どこからそんなゆがんだ知識を持ってくるんだろう。不思議だ。

 梅干子さん、あのですね……

 とにかく落ち着かせて『三田』なるものをどこで聞いてきたのか聞こうとしたが、梅干子さんは冷蔵庫の舎弟に貢物はあったのか聞きに行ってしまった。



 …………まぁ、いいか。