『リストワール・デ・メルゼス 4 緑の聖域』(りすとわーる・で・めるぜす 4 みどりのせいいき)
著 者:流 星香
挿 絵:東夷 南天
発 行:2004年9月
発行所:角川書店 角川ビーンズ文庫
内容:
新米兵士のシルベスタは、大きな討伐作戦に参加したものの、見事に一人だけ失敗してしまう。罰として逃がした魔物討伐のため、魔物たちが逃げた森林に在任する森林保護官たちの協力を得ることになる。
焦るシルベスタは、森林保護官オクタヴィアに宥められ、なんとか討伐に出発するが、密猟者たちを食べた魔物は大きな力をつけていた。
強力な魔物が目覚め、シルベスタたちを襲う。
感想:
わんこ。
他に言いようがない。
わんこシルベスタです。真っ白でふさふさの尻尾と耳を持った少年です。
そう、この世界には動物の耳やひれや尻尾や羽を持った人々がいるのです。マニアにはたまらない!
正確には魚類、四足類、鳥類、人間の四種族。バラエティーにとんだ世界です。機械と魔法が混同し、ものすごいババア……ゴホン、お年を召した大魔法使いがいます。人を見かけで判断してはいけないといいますが、持病はあるようです。……更年期しょうが……ごほん。
シルベスタは四足類で、イヌの耳と尻尾を持っています。
森林保護官たちは人間と鳥類、四足類のようです。なかなかハイテンションな方々です。糞にまみれて眠らなければならない理由はわたしにもわからないよ、シルベスタ。
初めて流さんの本を選んだのは、字がいっぱいだったという理由です。ちょっと活字中毒忠だったんですね。
今も変わらないんですが、多少現代風な文体になって、星やハートが飛び交っています。苦手な方もいらっしゃるでしょうが、執筆中の流さんの状態のような気がしてわたしは突っ込めません。
ファンタジーをたくさんかかれる方ですので、世界観は面白いです。ただの魔法使いやただの人間以外がいて、独自の習慣や法律があって、面白おかしく、楽しく優しい人たちがいっぱいです。
この本で何が言いたいのか、最後のあたりでちゃんと文にして書かれているのである程度はわかると思います。主人公たちが納得しただけでもうわかっただろう、と済ませることはありません。多少長いですが、せっかくなので読んだほうが良いところです。
字がいっぱいで語尾にハートが飛び交っていても大丈夫だという方、ふさふさ耳に惹かれる方にはおすすめです。
ちなみに四巻目ですが、シリーズですのでどこから読んでも大丈夫です。
2004.12.12-13