『緑のアルダ 1 石占の娘』(みどりのあるだ 1 いしうらのむすめ)
著 者:榎木 洋子
挿 絵:唯月 一
発 行:2003年1月
発行所:集英社 コバルト文庫
内容:
コーサ国の果てにある東の半島に貧しい村がある。そこには大陸の遠くまで名を知られる、百発百中の占い師アルダ・ココがいた。
祖母との約束を破って友人を占ったアルダ・ココだが、大切な占い用の石が割れてしまう。いつも三日もすれば見つかるはずが見つからないまま、あかずの森と呼ばれる、村人さえ立ち入ることのできない森に導かれる。
そこで永い時を眠っていた地狼ヨールと出会う。
「それが望みか、娘よ」
アルダ・ココは村を豊かにしたいという目的のため、占いで出た協力者を待つことになるが……。
感想:
初めてのコバルト文庫は榎木さんの本でした。『龍と魔法使い』というツボにくるタイトルでわたしを誘ったのです。
あれから何年経つのでしょうか。あの世界の別の時代のお話です。
ワクワクします。
主人公は女の子です。このシリーズ(世界?)では初めてなんですね、主人公が女の子って。これまで美女が多かったので気づきませんでした。
主人公アルダ・ココは外見はごく普通の……ちょっと成長の足りないところのある女の子です。占い師の祖母を師匠に持ち、自身は祖母よりも腕の良い石占い師です。
村は占い師のおかげで何とか生きていくことのできる状況で、アルダ・ココは畑仕事ではなく占いの勉強をしてきました。おかげで大人だけでなく、歳の近い友人もあまりいません。その大切な友人のために石占いをしてしまい、石の寿命がきて割れてしまうのです。
ここまで読むだけでも優しいファンタジーが感じられます。榎木さんの文体はわたし好きなんですよね。波長が合うというか。
このあとはアルダ・ココと精霊・地狼ヨールが出会いますが、懐かしいですね、彼は。おはよう。
この後アルダ・ココはどうなるのでしょう? 村を豊かにするためには多分旅に出る必要があるんでしょうが、すんなり行けるでしょうか?
お供がヨールとあれですからね。楽しい旅になると思います。
2004.12.14