緑のアルダ 5 虹の白夜
榎木 洋子
集英社 (2004.2)
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(みどりのあるだ 5 にじのびゃくや)

 

 

挿絵:唯月 一

 

内容:

  牢獄の見張り番を殺し、貴族を傷つけ、囚人を脱走させたのは、赤毛の剣士--再びお尋ね者となったウルファ。逃亡者となってしまった師匠を助けるため、誰も巻き込むまいとポンパール一座の手も振り切って一人逃走する。走りどうしの体は悲鳴をあげた。

 城で知らせを聞いたアルダ・ココは、だが信じなかった。あのウルファがそんなことをするはずがない--城に軟禁されたアルダ・ココは、アナンシア姫の助けを借り、夜の街に逃げだす。

 

感想:

 は、早い。猛スピードで展開します。

 ついていけないことはないけれど、もう少し情緒がほしいな、と思いました。説明ですませられてばかりで、いいとこなのに、もったいないなぁ。ウルファが苛められたりイジけたりと、見せ場も良かったのに……いや、それだけじゃないけどね。

 

 お騒がせ魔王ウルファ。

 小さい頃の彼がどんな人物だったか……。

 ガキ大将だったなんて、なんて似合うんだ!

 クールな親分は仲直りもクールだが、ママのことになると目の色が変わるなんて。気持ちはわかる。見てると危なっかしくて手を貸したくなるんだ。なぜ気付かないんだと突っ込みたくなるんだ。わかる。

 だから田舎者のお人好しアルダ・ココのことも放っておけないし、人に頼るのに慣れてない。自分のことは自分で、他人のことも放っておけない--苦労性だなぁ。そこがいいんだけど。

 

  それにしても、初登場ではカッコイイお兄さん貴族だったカートラム。

 ……。

 株が下がっております。

 

 この巻で一息つくかと思ったら、そうはいかないようです。

 急いてはことを仕損じるけど、急がば回れだ。

 

 

2005.04.12-13

 

『緑のアルダ 1 石占の娘』

『緑のアルダ 2 荒れ野の星』

『緑のアルダ 3 千年の隠者』

『緑のアルダ 4 謀略の都』