びぃよん
 ピョコン

 ……。

 びぃよん
 ピョコン
 びぃよーん
 ピョコン ペチ

 ……落ち着け。
 冷静になるんだ。これは、罠だ!

 びぃよん
 ピョコン
 びぃよーん
 ピョコン
 びぃよよよーん
 ピョコン ペチ

 見るな。振り返るんじゃない。
 どんなにあの音が気になろうと、匂いがしようと振り返ってはいけない。
 ダメだ。ダメダメ。
 ダメダメだ!

 びぃよん
 ピョコン
 びぃよーん
 ピョコン
 びぃよよよーん
 ピョコン ペチ

 あぁ! もうだめだ!
 勢いよく起き上がったわたしが見たものは、自分たちのネバネバした糸で縄跳とびをするアレだった。

 ペチ

 飛んできた汁がわたしの頬にジャストミート。

 君たちそういうことは庭でやりなさいと言うと、お外は乾燥しているからイヤだと愛らしい声で返事が返った。
 そうか。それは仕方ない。
 わたしは快くシャワールームを貸した。

 明日の朝一番でハウスクリーニングを呼ぼう。
 わたしは再び眠りに就いた。

(ナットー・ミタリーノ著 『真夜中の縄跳び』より