『そのとき鋼は砕かれた』
 (そのときはがねはくだかれた)

著 者:高殿 円
挿 絵:小田切 ほたる

発 行:2004年5月
発行所:(株)角川書店 ビーンズ文庫

内容
 悪神ゼフリートの仮面《リトス》の継承者を探して、大国エシェロンを目指すフラン(フランチェスカ、豪腕乙女な十六歳)。もちろんお供の絶対無敵団に商売品を運ばせ、手下を増やし、新たな伝説を作るのに余念は無い。
 恋人しーちゃん(シグルド・きらきら系美形)とすれ違ったまま天空都市で引き離されてしまい、運良く再会するも、なんとフランは王子様に見初められてしまった! また離れ離れ!? 離してゴンタ!
 一方、傷心中のパルメニア国王ミルドレッドは、またもや不穏な動きを……! 腹いせか!?

感想:
 「赤ちゃんってどこからくるの?」
 子供の無実で無慈悲な質問には泣かされます。いや、子供なら良い。まだ騙しようがある。しかし、自分といくつも変わらない奴からそんなことを聞かれれば、右手のこぶしが鳴るじゃないか! とフランは思ったようです。しかしそれを言ったのが愛しのしーちゃんなら……頑張れフラン、実践あるのみだ!(ぇ

 エシェロン国は今までフランが思いもしなかった習慣があります。なかなか面白い。
 合理的といえば合理的だし、徹底しすぎるような、安全なような、情けないような、大らかなような……でも裏で虐げられる人はどこにもいるのですよ。

 今の自分のいる位置を幸せかどうか判断するのは自分自身です。他人に量ってもらっても、それを信じるかどうかは結局自分だしね。
 フランはお金大好き増やすのも好き、もちろんしーちゃんも好きですが、それだけではないのですよ。大好きなお金のためだからといって、他人を蹴り落として不幸のどん底に叩き込むようなマネはしたくないし、人に操られるのもイヤ。
 ちゃんと自己主張してます。

 楽しくお金を増やすのが好きなの。

2004.11.13


:『そのとき翼は舞い降りた』