ロックンロールって、昔から好きだ。全然柄じゃないし、似合ってもない。最新の曲には疎いし、流行りとかも知らなくて。
合唱コンクールの練習なんて、見回る先生が必ず止まるのは私の前。その場で演奏もストップさせて、はい、個人レッスンスタート。金賞狙ってるクラスの皆、良く「歌うな」って私に言わなかったよねぇ。お陰様で、今も音楽を嫌いにならないで生きています。ありがとう。
話が逸れたけど、私は自他共に認める程の激しい音痴ってこと。それくらい、音楽とは掛け離れた存在なんだけど。ロック、好きなんすよねぇ。なんか、聴くと元気になるっしょ。
どんなに眠くても車内をロックで満たしたら、何時まででも運転できる。何処まででも行ける。居眠り運転なんてしたことない。ロックの力は、計り知れない。
ただ聴くのが好きなだけだから、専門用語とか初めての言葉ばっかりで。冒頭から、すっごい面白かったな。
誉田哲也さんの
『疾風ガール』
ここに描かれたみんな、めーっちゃカッコイイの‼ほんと、溜め息出るくらい惚れ惚れしちゃう。超カッコイイ。
好きなことに、全力になること。あの時程、人が輝くときって他にない気がする。輝いてる人を見るのは好きだ。光ってる人を応援するのは、私が生きてるってことなんだと思う。
好きな訳にも、其々の理由があって。色々な感情や様々な経験から、これ、カッコイイって思って。これ、好きってなって。どんどん夢中になっていく。全力になっていく。
何かを好きになるって、スゴいことだ。それが人でも、言葉でも、音楽でも。好きになるって奇跡みたい。出逢うだけでも偶然なのに、それに興味を持って、もっと知りたいって思ったら。必死になって情報集めて、知識が増えてくる度に幸せを噛み締めて。好きになるって、奇跡だ。ね?スゴいよね!
この本は、みんなその奇跡を心に持っている。だからカッコイイんだ。だから、面白いんだ。こんなキラキラした言葉を私も書けたら、どんな気持ちなのかなぁ。一つ一つの言葉を紡いで、文章にして。本になったとき、誉田さんはどんなことを思ったのかなぁ。きいてみたい。
この本を読んで、私は本気じゃなかったんだって気付かされた。夢はあったけど、今もそれ持ってるつもりだったんだけど。でも、こんな素敵な本に出逢っても、絶望しなかった。ただただ、誉田さんに憧れただけだ。挫折を味わった人は、それだけ本気だったって証。私はその人のことを、カッコイイと思う。
私も、今からでも間に合うのかなって、そんなことまで思わせてくれる本だった。私が今好きなものは、本気だ。幸せだって思えるから、全力で守りたい。
本気で、大好きです。
これだっ!こんな本が夢だった。読んだ人が、後で色々考えてくれる本。言葉で心を満たしてくれる本。絶望しないことに、少しの寂しさを感じるけど。これが、私だ。今の私が、ホンモノなんだ。
誉田哲也さんは、カッコイイ。
また みつけます。