「FUN LETTER」vol.27 | My-Hero

My-Hero

ヒーローに憧れた夢。

真っ白い封筒に 青空の便箋

黒いペンで

「拝啓」から始まり

「また 書きます。敬具」で終わる



拝啓 ヒーロー様

今週はヒーロー日です。終了後、ベストセラーの話をしたいと思っています。思い切って、声をかけたいと思います。


ヒーロー、忙しいですよねぇ。そんな時間ないですかねぇ?


…でも、話しかけてみたいと思います。これをきっかけに、ヒーローの言葉を広められることになるかもしれません。ヒーローの言葉を本で読むのが、今一番楽しみなことです。


時間があって、良かったら、話をきいてほしいです。だから、勇気を出して話しかけてみますので。お忙しいときは、そのように申し伝え下さい。すぐ立ち去ります!
よろしくお願いします。


また 書きます。                                         敬具




あ、あのっ、あのっ

はい?

あ、あのっ、サイン書いてもらってもいいですか?

はい。

あ、ありがとうございます。これに…

!?…これなにぃ?

ヒーローの物語です。

えっ!?

私、ヒーロー先生の大ファンなんですっ。

おぉ。

ヒーロー先生は、出版とかベストセラーとかに興味はないですか??

んー、そんなことできたら嬉しいけど。

あの、私にも何かお手伝いさせてもらえませんか?

オテツダイ??

はいっ!コンクールに応募するとか、新聞とか雑誌にコラム形式で連載する売り込みとか。

はぁ。

あ、あのっ、例えば今サインしてもらった作品は、三万字弱くらいなので。原稿用紙換算で七十二枚位となり、これとかこれに応募できますっ。

お、おう。

…とか……どうですか??

んー…

あ、すいません。急に言われても…ですよね。ちょっと考えてもらえたら嬉しいです。

うん…そやね。

ありがとうございます。これから将来的にやろうかなって思ったときは、どこかで公言してもらえれば。その時はまた、こちらから声かけさせて頂きますので。

ありがとう…あ、これ。

あ、ありがとうございますっ。

はい。

お忙しいところ、急に申し訳ありませんでした。

いやいや。てか、読んでくれてたんや。

はいっ、大好きです!

ありがとぉ。

大好きなヒーローの言葉を、本でもっと世界に広められたらいいなって思っています。

そーなったら、いいなぁ。

楽しみに待ってます。ありがとうございましたっ。





「FUN LETTER」vol.27編 完。