ピピ、ピピ、ピピ、
寒すぎて頭が痛い。
かき氷を口いっぱいに頬張ったあの感じ。
そんな中、無情にも目覚まし時計が
私の安眠を妨げる。
ここ数日でやっと、「いよいよ冬がやってきた」という寒さである。
昨夜は、雨が降ってきたから
これなら大丈夫と、安心して眠りについたのに。
ピピ、ピピ、ピピ、
朝目覚めるとカーテン越しの窓の外が、いつもより弱冠明るい模様だ。
嫌な予感。
いや、そんなマサカ。
眼鏡をかけて、恐る恐る窓の外へと目を凝らす。
久しぶりの再会となる、銀色の世界。
こんな不吉な予感だけ、いつも当たっちゃうんだから。
今年もどうせ小吉ですよ。。
日曜日に雪の予報が出たから、昨日慌ててタイヤ交換を申し込みに行ったところ
パンパンで受け付けてもらえず、今日の予約になっていた。
みんな、考えることは一緒である。
しんしんと降り積もる雪。
あと一歩のところだったのに。
あと一歩先に動いていれば、スタッドレスタイヤで雪を迎えられたのに。
甘かった。
私の考えは甘かった。
でも、考えようによっては
本当にあと一歩だった。
これが去年の末吉なら
もうどうすることも出来なかったに違いない。
今年は一歩違うんだ。
だって私、今年は小吉。
末吉より一歩上の小吉。
うちにあるもう一台の車がギリギリスタッドレスタイヤだった。
これぞ小吉の恩恵。
有り難く頂戴致します。
末吉だとこうはいかないもんね。
ありがとう、小吉。
ありがとう、スタッドレスタイヤ。
ありがとう、お父さん。
ありがとう、お母さん。
私は今日もOLしてきます。
あと一歩。
意識して、あと一歩前へ進めるように。
今年はそんな年に。
どうか、叶いますように。
ヒーローは、
雪の日の運転とか余裕ですか?
今日は電車とか
遅れたりしませんでしたか?
明日も道が凍ってると思います。
どうか、お気をつけください。
また みつけます。