「FUN LETTER」vol.19 | My-Hero

My-Hero

ヒーローに憧れた夢。

真っ白い封筒に、青空の便箋

黒いペンで

「拝啓」から始まり

「また 書きます。敬具」で終わる



拝啓 ヒーロー様




…。









……。





なにを書いたらいんだろ


どんな言葉を綴ったら


この気持ちがちゃんと伝わるかな


お疲れさまでした って言いたい


頑張ってたもん、絶対


めちゃめちゃ本気で頑張ってた



でも、それだと、
全てを表せてない気がして


だって、めちゃくちゃ悔しいから


本気で悔しいから



私がどれだけ悔しがっても


それをいかに伝えたからって


ヒーローには何の意味も無いけど


一番そう思ってるのは


ヒーローたちなんだから




それでも、この想いを、
言葉に託して届けたくて


ペンを手にしてみたけど


全く進まない


全く思い付かない



本気で応援してた


本気で信じてた


本気で夢みてた


本気で楽しかった


本気で面白かった



ヒーロー、


貴方を応援してるときが一番幸せです。



ヒーロー、


なんて言葉が相応しいのか分かりません。





誰が一番良かった?

……ヒーロー…

ん!?

あ、すいません。ぼーっとしてて。今日のってことですよね。えーっと、、

ごめんな。

え!?………あっ

本当は向こうに立ってたかったんやけどなー。

…私も。本当はそれ、見に来たんです。



今日も、行くの止めよっかなって思ったんですけど。余りに悔しかったから、見届けに来ました。

…俺も。


みなさん、すごいんですね。

なぁ。

でも、ここに立ってる方々全員にヒーローが負けてる訳じゃない。

え?


ヒーローさん、貴方には華があります。



どんなに上手くても、それがなくて悩んでる人がたくさんいます。他のものは、後からいくらでも付いてきます。



って昔の人が言ってたそうです。

お、おう。



私もそう思います。

うん。



ヒーローさん

ん?

これからも、応援してていいですか?

おう、頼んだ。

はいっ(^-^)q


どうしてほしい?

え!?

これからさ、俺たちにこうしてほしいとかある?

えっと。。わたし?

うん、わたし。お礼にさ。

お礼?

ま、ええやん。何かある?

…じゃあ、せっかくなんで。一つだけいいですか?

言ってみ?なんでもえーよ、俺がやったる。

生涯一ヒーローでいてください。生涯応援したいです。

めちゃめちゃ頑張るわ、俺。任せといてや。

はい。

任せてくれる?

はい、頼んだ。

お!ありがと。





「FUN LETTER」vol.19編 完。