真っ白い封筒に、青空の便箋
黒いペンで
「拝啓」から始まり
「また 書きます。敬具」で終わる
拝啓 ヒーロー様
こんにちは。最近は寒暖差の激しい毎日が続いていますが、体調を崩されたりしていないでしょうか。お体にはどうぞお気をつけください。
さて、早速ですが本題に移らせて頂きます。私事ではありますが、この度、新たな発見をした次第でございます。これは結構スゴイことだと、自負しております。
と言うのも、今までは端から別々のものとしてしか認識しておりませんでした。先入概念からか、見ようとしてこなかったのかもしれません。しかしながらその盲点も、今回の舞台がきっかけで如実に現れてきたのです。
レポートもなんとかまとまりましたので、明日実践したいと思います。ヒーローの目に留まり、役に立てたら幸せです。
これさぁ、見て。スゴない?
おあー、スゴイなぁ。女性の方かな。
書いてる内容がスゴイわ。
なに?皆さん。なんの人?
ほんまやなぁ、何されてる方なんかな?
これ、書いてくれたん、君やんな?
え…
これ、ありがとぉね。
あ、はい。
後悔せぇへん?
はい。
あ、でも、やっぱり止めときます。
分かったよ。
後悔しそうやった?
そうじゃないんですけど。私が、ヒーローの後悔になったら嫌だから。
俺も後悔せぇへん。
「FUN LETTER」vol.16編 完。