人生最悪の日だ。
どう考えても今まで生きてきた中で、一番悪い日だった。
体も気持ちもボロボロだ。
人様を巻き込むような事故ではなかったことが、不幸中の幸いではあるのだが。
それでも今の自分には、それを有難いと思える余裕さえない。
なんてちっぽけな人間なんだ。
自分を呪ったのは、学生時代の挫折以来だ。
正直堪える。
あの頃とは違い、自分にはもう乗り越える力が残っていないのかもしれない。
なんとかピンチをチャンスに変えられないものか、いろいろ考えてはみたものの、何一つ良い方向に転がすことが出来ない。
結局現状を変えるのが怖いのだ。
ピンチをピンチのまま、何もしない。ただ生きていくこと、変化しないことを望んでしまっている。
自分が嫌いだ。
変わることを避けている自分が恥ずかしい。
こんな自分に、周りの人が優しくしてくれる。
本当に自分が情けない。
感謝の分だけ、自分が小さくなる。
優しくしてもらえて嬉しいのに、どうしてこんなに泣いているのか。
何も出来ない。
何一つ行動に移せない。
馬鹿な自分。
地獄で生きているみたいだ。
こんな人間が自分であったことが、人生最大の災難だ。
生きていくのは辛いけど、死ぬことを選べない。
弱くて、小さくて、格好悪い自分。
これからどうやって地獄から這い上がればいい。
生きているうちにもう一度地獄から抜け出せるのか。
死ぬことを選べない。
何も自分で決められない。
明日が来るのが怖い。
朝が来るのが怖い。
どうやって生きればいい。
死ぬことを選べない。
ずっと夜が続けばいいのに。
今が終わらなければいいのに。