*こよみの歴史 | *Blay典子の世界日記*

*Blay典子の世界日記*

四半世紀のリゾート暮らしを卒業後、ディープなフランスで生活しています。父が他界した2004年から始めたスピリチュアルな学びや、浮世離れした日常から見えて来た世界、多文化の中で学んだ事、フランスの田舎暮らしなどなど、私の世界のお話を綴っています。

 ごきげんよう、ドゥミ仙人こと☆Blay典子です。いつもお読みいただき、ありがとうございます。

 

 今回初めて体験した「ロシアのクリスマス」から派生して知った「ユリウス暦」。「ユリウス暦って何?」と思って調べてみたら、より深く知りたくなり、あちこちのサイトを調べてみました。昔だったら図書館に行かなければならなかったところ、いつでもどこでもすぐに調べられるのは、本当にネットのおかげ。有り難いことです☆

 

 まずは「ユリウス暦」

 

「ユリウス」は人名「ガイウス・ユリウス・カイザー(Gaius Iulius Caesar)」のラテン語読みで、英語読みでは「ジュリアス・シーザー」。そう、「賽は投げられた」、「ブルータスお前もか」でお馴染みのシーザーの事。彼の命で改訂されて出来たのが「ユリウス暦」だそうです。

 

その暦がこちら↓

 

ここで私が一番気になったのが、9月以降の「3月から数えて◯番目」。なぜ3月から数えているのかと調べてみると、暦はもともと農耕の為のものだったため、3月から12月までの10ヶ月だけ名前がつけられていて、農作業ができない1月と2月には名前がなかったのだそうです。また、3月を起点にしたので、最終月となる2月で日数調整をすることになり、2月が短いのだそうです。

 

上の表で、フランス語を勉強されている方はきっと「3月から数えて7番目の9月」にはっとされると思いますが、フランス語で「7」は"sept"(セットゥ)です。9月に7番目とはややこしやですが、9月のSeptembre(セプトンブる)はここから来ていたんですね。

 

そこでラテン語で数字は何て言うのだろう?と思って調べてみました。

 

ここで注目したのが、「8」の「オクト」。たこは英語で「オクトパス"octopus"」。もしかして?と思ったらパス"pus"はラテン語で「足」でした♪

 

 少し話が逸れましたが、日本ほどではないものの、西洋の暦にも「花開く」という単語が4月の元になっていて、古代西洋人の季節に対する気持ちの華やぎが垣間見られたり、ジューン・ブライド(June Bride)が、女性と結婚生活を守護する女神ユノに因んでいたことがわかったり、他にもちょっとしたことが楽しめた調べ物でした。ちなみにユリウス暦は実際よりも長過ぎて、128年で1日の遅れが出たため、のちにグレゴリオ暦に改定され、日本でもこれを明治33年(1900年)に採用し、現在に至るそうです。

 

 それにしても、もっと驚くのが古代エジプト人が、1年365日1日24時間を生み出したこと。ナイル川の洪水を予測する為に天文学が発達したそうですが、この番組、本当に感動しました↓

 

 受験のための勉強は、とにかく詰め込むだけで、受験終了後覚えていることは、残念ながらほんの僅か。でも、自ら面白いと思ったことは、あれこれ調べてみたくなるものですね。日本の子ども達にも、自分が興味のあることにもっと時間を費やせるような環境が必要かなと思いました。

 

 ではまた明日*Bon après midi ! (ボナプれミディ!「素敵な午後を!」)