ビールを飲みながら、

本を読んでいる。


本は、20年越しのシリーズの完結。

面白くない、はずが無い。


いろんな食べ物を食べながら、

ビールで流し込んで

ゆっくりとページを捲っていく。


これが、あたしにとっての幸せなのかな。



昨夜、彼から「一緒に働ければいいと思って」と

その構想も聞いた。

正直、いまいちピンと来ない。

あたしは、今はそんなに本を読めてないから。


でも、そう思ってくれるのは

素直に嬉しい。

何も出来てない所から、

何かできる事を拾おうとしてくれている。



「どうでもいい、どうなってもいい」と

言う気持ちに変わりはないのだけど。



今は、面白い本を読んで

ビールが飲める。

それが、生き甲斐になっている。



今。

何をしていても死ぬことしか考えられないと。

全てが生きるためにしていることなのだと、

説明をしても、やはり彼はわからないようで。


仕方ないよな、って思う。

あたしも、この気持ちを旨く伝えられる

気なんてしない。



今は。

本だけに浸っていたい。

我侭なのも勝手なのもヤル気なんてないのも

全てわかってる。


でも。

今だけは。


希望を持ってもいいじゃないか。



なんてワガママで醜くて自分勝手で。

痛いほどわかってる。

なんの役にも立ってない。


生きてる必要などないのかもしれない。


それでも、楽しいと思える「今」に

感謝している。