こんばんは。

今日も朝方に眠剤服用。

昼近くにズルズル起きて、

図書館へ行ってきました。


過眠期を抜けて、

ちょっと睡眠がうまく取りづらくなっています。

嫌だなぁ…。

まあ昨日は、深夜ラジオを聞いていたので

遅くなったのもあるのですが。




図書館は、予約した本を受け取りに行って、

借りてた本を返却してきました。



先日、読めた本。

恩田陸さんの『夜果つるところ』。
貸出期限内に読めてホッとしています。

この本、1月に借りた
600頁超の恩田陸さん『鈍色幻視行』の
作中作だったりします。
『鈍色幻視行』は、
飯合梓という女性が書いた「夜果つるところ」
という、映像化しようとする度に
不幸な事件や事故が起こる呪われた本として
登場します。
『鈍色幻視行』の中でこの本に対する魅力や
「飯合梓」にまつわる話を
豪華クルーズに乗船した関係者に取材する、
という形でした


その作中作をこうして

本当に刊行してしまうのが恩田陸さんらしい。

中もちゃんと飯合梓の装丁が。


内容は、現代ではない時代で、

山奥に建つ知る人ぞ知る墜月荘という

女たちが住む館で暮らす

三人の母を持つ子どもが主人公のお話。


その子はこの世のものでない人を見、

周りが大人たちの中、一人で成長していきます。

「お客さん」と顔を合わせるのも禁止され、

それでも周りの大人に可愛がられながら

過ごす日々。

しかし、墜月荘はある事件をキッカケに

だんだんと死の色を濃くし、

その死の影は親しくしていた人達にも及び始める。

墜月荘最後の日々に、

何が起こり、

果てない夜の中にいた主人公は

どうなっていくのか……。


墜月荘のラストは、

壮絶でそれでも美しいものでした。

そして明かされる主人公の真実。


仄暗い中にも僅かな光があり、

退廃した空気の中にも人びとが息づいている。

凄く、恩田陸さんぽい物語で、

あたしは本作の『鈍色幻視行』よりも

好きかもしれません。

作中作というのを知らなくても楽しめるし、

単体で十分面白い。

恩田陸ワールドに魅せられました。


3ヶ月も待ったけど、読めてよかった。



今日借りたのは、

予約したミステリばかりです。


エラリー・クイーン初心者のくせに、
いきなりシリーズの途中から借りるという暴挙。
ミステリ好きを名乗ってるくせに
アガサもクイーンもろくに読んだことがないので
これをきっかけに少しずつ読んでいきたいです。

特にアガサは、
「今ある推理小説のトリックの全ての元を作った」
と言われる程のミステリ界の女王。
『そして誰もいなくなった』や
『オリエント急行殺人事件』位しか読んでないので
他の名だたる作品も読みたいです。


まだまだ読みたい本は沢山。
少しずつでも、読める幸せ。
それは、自覚しておきたいと思います。