こんばんは。


今日は、ほぼ一日寝てました。

というのも、女の子の日3日目。

いつもならマシになっているのに、

何故か今回はお腹がいたーい。


何もする気は起きないし、

早々にお布団に逆戻りしました。


でも、短編2本、読みました。

大下宇陀児『偽悪病患者』読了。
作者さんは、大正〜昭和にかけて
活躍された方です。
その時代特有の、かなの振り方とか
漢字の使い方がなんだか心地良く、
どれも面白かったです。

「ミステリ」、「推理小説」、というよりは
「探偵小説」と言う方が合う感じ。
大下さんはどちらかというと「変格」の方。
「犯人当て」を目的とし、
様々なトリックが使われる中、
それだけに留まらず
犯人の人間性や心理を描き
「何故やったか」に重きをおく。

『探偵小説の型を破れ』と題した記事では
『魔人』は探偵小説ではない、と
言われた事に反論しています。
「奇抜なトリック」を用い、
「意外な犯人」を据えたとしても
不自然な点は残る、と。

『偽悪病患者』の中の短編でも、
犯人視点からの事件の経過を描いたものが
いくつかあります。
そして犯人は、名探偵の発現で
破滅へと追いやられるものではありません。

「(探偵小説としての)『純正』もいいが、それだけになっては幅は広がらない」と
いうようなことを、
かの江戸川乱歩は述べたそうです。

それは、まさしくそのとおりだと思います。
今回、何かの書評が目に止まり
読んでみることにした本書ですが、
これはこれで楽しく読みました。
大下宇陀児さんの著書、
もっと読んでみたいです。


さて次は『満月珈琲店の星詠み』を。
これはミステリの類ではありません。
薄いから、すぐ読めるかな。

少し読んだら、もう寝ようと思います。
皆様も、良い夜を。