眠剤を飲んでも眠れない夜には、
様々なことを思い出す。

子どもの頃大好きだった漫画。
夢中で読み漁った本。
ハチャメチャな主人公に、
衝撃を受けながらも教わった大切なこと。

中・高の地味な自分。
大学でサークルにも入らず
毎日本ばかり読んでいたこと。

はじめての勤め先の本屋。
そこで出会った相方。
上京してきて転々とした職。
はじめて勤めたデイサービスで、
様々な出会いと別れを体験したこと。

ご逝去された利用者さま、
有料や特養へ行かれた方。
有料に行く利用者様のご家族に、
「かんみゃさんに・・・」と頂いたシュシュは、
数回付けて大切にしまっています。

あたしはたぶん、
もう一度人生をやり直させてくれることになっても
きっと今とあまり変わらないだろう。

今の状態に陥った自責の念と、
それでも自分で選んできた道だ、という諦念。

辛い涙と、暖かい涙と、
悲しい涙と、嬉しい涙が
いろいろと溢れ出す。

辛いことばかりだったと言えるけど、
それでも笑顔でいられるときは確かにあった。

今夜涙を流したら、
きっと明日は今日より元気になれる。

心の視線を、上を向けていこう。
きっと、辛いことを忘れるのではなく、
抱き締めて、乗り越えられる。

大丈夫。きっと、大丈夫。