桝井ドーフィンは国内シェア80%以上と言われるイチジクです。

1909年に桝井光次郎氏がアメリカより持ち帰った3本のイチジクの苗に由来する品種です。

夏果専用品種のビオレドーフィンだったはずが苗の取り違えがあったようで秋にも実ったことから自身の名をつけ桝井ドーフィンとして苗木の販売を行いました。

当時栽培されていた蓬莱柿にくらべ樹勢が強くなく管理がしやすいうえに収穫量も多く果実も大きく濃い紫の果皮は丈夫で輸送にも耐えるということで商業栽培品種として広く定着しました。

一般的に流通するものは早採りしたものが多くイチジクは追熟しないために低く評価されがちですが完熟果の評価は決して低くはないようです。

 

コナドリアの作出者として有名なコンディット博士が1955年に書いたレポートに

In japan Sun piero is grown under the name MasuiDauphine.

(日本ではサンピエロは桝井ドーフィンという名で栽培されています)

と記載がある事。

またFig Varieties.comのCalifornia brown turkeyのシノニムにSun pieroやMasui Dauphine (in Japan)との記載があることから取り違えられた元の品種はCalifornia brown turkeyであると思われます。

 

2023/6/28 追記

 

 
地植えにしている桝井ドーフィンです。
 
 
 
 
2023/8/5 -追記-
 
 
沢山の秋果が大きくなってきています。

 


2024年6月15日 追加




秋果が着果しました。

10号鉢なので本来のサイズにはならないかもしれません。

 
2024年6月23日 追加





地植えのものです。