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Blast900のピナレロ生活

いつかカッコいい自転車乗りになるために。

乗らずにインプレッション最後は、Pinarello ROKH 30HM 12K。

$Blast900のピナレロ生活

プレス情報と僕の想像力によって、2012ピナレロバイクを
勝手に評価してきたが、最後の1台を評価しないうちに、
ずいぶん時が経ってしまった。

サイクルモードはとっくに終わっており、
自転車雑誌でのインプレッションはもちろん、
試乗会もどんどん開かれているようになっており、
世の中的には「乗って」インプレッションできるようになってしまった。
とはいえ、初志貫徹。最後の一台も想像力だけで評価してみよう。

2012年、完全なニューモデルと呼べるのはこのROKHだけだろう。

ピナレロのニッチ路線、衝撃吸収レーシングバイクKOBH
(今年からDOGMA Kを名乗る)と同じフレームデザインを
30tのカーボン素材で作り上げることで、乗りやすいバイクに仕上げた。

ん?????
DOGMA Kも乗りやすいバイクなんじゃ?

そう、この「乗りやすさ」の質に、
ROKHとDOGMA Kの違いがあると見た。


DOGMA Kがこだわったのは「速さ」だろう。
60tカーボンを使用しながらも縦方向の快適性を
Century Ride シートステーの形状と、ジオメトリーによって達成し、
横剛性、特にBB周りをがちっと固めることで、
ペダリングパワーやダンシング時のパワーロスは抑える...という
設計コンセプトで、長距離で速いバイクに仕上げたのがDOGMA Kだ。

ROKHは同じフレームデザインだから、
基本的な設計思想はDOGMA Kと同じ。
30tカーボンの使用によって縦方向の突き上げはさらに優しくなり、
また、適度なウィップを生むことになるBB周りの穏やか性格と
相まって、DOGMA Kとは少し違う、
カジュアルで穏やかな走行感を与えてくれるに違いない。

「速くて快適。-DOGMA K」「優しく快適。-ROKH」
これが、この兄弟バイクの違いだ。きっと。

と、まあ、そんな事は誰でも容易に想像がつくだろう。

では、従兄弟のQuattroとは、どんな違いがあるのだろう。

Quattroもどちらかというと、長距離快適バイクという印象があるが、
ダンシングでダッシュするとなかなか爽快感が高く、また軽い感じがする。
「軽い高剛性ホイールを履かせれば、シャープでレーシーなバイクになる」
というプロのインプレッションも素直に信じることができる。
この「レーシング方向へ対応できるマージン」がQuattroの
美点だとすると、ROKHは逆に、どんなホイールを履こうとも、
どんな空気圧で走ろうとも、快適な乗り心地とリラックスした気分を
約束してくれるのが美点だと想像する。

ROKHとQuattro、スペック的にはあまり違いがなさそうな2車だが、
僕が両車を全く違うバイクと断言する根拠は、そのジオメトリーだ。

ROKHのジオメトリーは、ヘッドチューブ(多分トップチューブも)が
長めのスローピングフレームであるため、基本的にはアップライトで
後輪加重のポジションになりがちで、
無意識的にリラックスするライディングになる。

QuattroのジオメトリーはDOGMA 2系のホリゾンタルフレームと
共通しており、ハンドル位置は低く、
乗る人はレースムードを感じざるをえないのだ。

モーターサイクルに例えるなら、
Quattroは前傾きつめのヨーロピアンレーサー。
ROKHは、どっかり&リラックスのハーレーだ。
そう、ROKHは乗車姿勢が大陸的なのである。

QuattroとROKH。一見似ているバイクだが、
実はそれぞれ別世界に生きているバイクなのだ。


だからROKHは、狭義の「ピナレロの本質」を知ることができる
バイクではない。ダウンチューブにPinarelloと書いてあるけど、
これは「レースでおなじみのピナレロ」ではないのだ。

逆に言えば、ROKHはグランフォンド・ブルベ等の長距離ライドに
特化した...というピナレロの謳い文句も素直に納得できる。
これからのピナレロは、レースだけじゃないんだよ....
とでも言いたげである。

グランフォンド・ブルベ等の長距離ライドファン、
または贅沢な自転車通勤用バイクとして、
あるいは(乗りやすいので)お金持ちのビギナーとか、
もしくは、ピナレロのレーシングバイクを既に持っている人が、
セカンドピナレロとして乗るか。。。。
そんな乗り方が、アリな気がする。

サーキットレースも出るかも?という人は、
迷わずQuattroを選ぶべきだと思う。
ROKHは、レース会場にあまり似合わないような気もするし。

さて僕自身はこのROKHが欲しいか?
実は、2012年ピナレロラインナップの中で一番欲しいバイクだ。


PARIS 50-1.5 (2011)をサーキットレースだけに使い、
ROKHでは日本一周とかしてみたい。

背中のバックパックに着替えやレインウェアを入れ、
強力なライトを装着し、太めでエアボリュームのあるタイヤを
履かせたROKHに乗って、数人で一週間くらい旅してみたいな。

意外と欲しいかも、Pinarello ROKH。