2011年モデルを買った僕は、ちょっとホッとしている。

僕の仕事はデザイン関連なので、
デザインに満足できない自転車には乗らない。
たとえドグマでも、
好きなカラーリングじゃなかったら絶対に買わないだろう。
今年のグラフィックデザインは、個人的には好きになれない。
トップチューブ、フォーク、シートステーに入るグラフィックが幼稚で、
名前が継承される名車-「Paris」の風格があまり感じられないのだ。
ダウンチューブ片側にPINARELLO、もう片側にPARISと入れる手法は、
DOGMAに準じており、それ自体は、なかなかかっこいいと思うが、
ダウンチューブ側面でデカデカとPARISの名前を主張するより、
むしろ、他と違う風格あるグラフィックデザインで
「名車-Paris」の風情を出して欲しかった。
そう考えると、2011年のデザインは悪くないものだった。
微妙に違うPINARELLOロゴが共存してたり、
フォーク裏に入る差し色の面が中途半端だったり、
ヘッドチューブの「P」シンボルを
わざわざ邪魔するように横切るラインなど....
ディティールを語りだせば、
2011年モデルもデザインの破綻は多い。

でも、気になるか?と聞かれれば....
全体としてそれらはあまり気にならない。
ダウンチューブ裏に入る「PARIS」のロゴは全く読めないが、
そのゴテゴテした感じが、不思議なアクセントとなっているし、
ダウンチューブのPINARELLOロゴが小さいことも、
他のピナレロと違う個性を表している。
2012年ピナレロ パリ 50-1.5のデザインは、
アイデンティティをなくしてしまったようで、少し寂しい。
フレームとしては、ヘッドパーツが1"1/8-1"1/4から1"1/8-1"1/2テーパーに
大口径化されたことで、フロント周りの剛性がアップされているようだが、
2011年モデルもフロントまわりは剛性に溢れているので、
僕的には2012年モデルにあまり羨ましさを感じない。
シフトケーブルの内蔵処理。......これだけはちょっと羨ましい。
2011年にこのParisに出会っていたら、
「BOB」というマットブラックを買うかどうか、一瞬頭をよぎり、
きっと他のロードバイクに浮気していただろう。
