2011年3月11日から2年以上が経過した。
ずっとあの地に行きたいと思っていた。
日本を揺るがした歴史的な出来事の現場を
自分の目で見て
自分の足で歩いて
自分の手で触れてみたかった。
映像や写真では伝えきれない何かを感じたかった。
訪れて初めて分かることもあると思ったから。
学生の頃から旅は慣れているが
下調べは入念にした。
1分1秒も無駄にしたくなかった。
今回訪れたのは
いわき市久ノ浜、仙台、松島、石巻、南三陸、気仙沼、陸前高田、大船渡。
どこもニュースで何度も耳にしたことのある地名。
実際のところ被災地巡りを行うにあたって迷いもあった。
モラル的にどうなのだろうと。
ボランティアでもないただの観光人。
だから無責任な行動は絶対に慎まなければならない。
それはどこへ行っても同じだが。
大船渡のバス停留所で地元もおばさんたちと話をした。
東京から来たと言うと「岩手弁分からないでしょ?」と
本場の「じぇじぇじぇ」を披露してくれた。
とても愉快な人たちで
震災当日のことも「私たちバカだから最初海の近くの駐車場に避難したのよ」と笑いながら話してくれた。
話しているうちに
モラル云々で迷っていたものが
スッと晴れたような気がした。
大切なのは人と人との繋がりだった。
「こんなところまで遊びに来てくれてありがとう」
と言ってくれた。
僕は何も力になれていなけれど
この空間には笑顔が生まれた。
これが絆になるのだなと思った。
何の変哲もない平野にも、よく見ると小さな瓦礫があり
その瓦礫一つ一つに人の生きた痕跡がある。
でも人の気配はない。
これが意味する自然の脅威。
訪れて改めて感じることだった。
完全な復興はまだまだ時間はかかると思う。
ただ人の活気はあった。
一歩ずつ着実に前に進んでいると思う。
実際に訪れることで感じることも得られることもたくさんあった。
自分も力にならなければいけないと思った。
ぜひこの地を自分の目で見て
自分の足で歩いて
そして自分の手で触れてみてもらいたい。




