のっけからこんな話をするのも何ですが、最近ネタがありません(笑)。
実戦も勝ったり負けたり…なんですが、毎度定番の機種ばかりですし、「お?」と思うようなこともなし…。
ということで、今回は少し趣向を変えて、
「CR新世紀エヴァンゲリオンについて、歴代のシリーズを振り返っていこう」
という企画でやってこうかなと。
…はい、シリーズは5作目までりますし、しばらくネタがつきないというわけです(笑)。
というわけで今回は、記念すべき第一作、
『CR新世紀エヴァンゲリオンZF』(ビスティ)
と、兄弟スペックの
『CR新世紀エヴァンゲリオンZX』(ビスティ)
の2つを取り上げてみようと思います。
スペック違いの兄弟はもう2機種(通称Sシリーズ)あるのですが、そちらはまた次回にでも。
導入開始は2004年12月。
もう、4年半以上前のことになるんですね…。
当時は『新規制』導入期ということもあり、それまでよりも確変率が高いスペックを作ることが可能になりました。
その影響もあり、当時のパチンコというのは、
「超ハイリスク・ハイリターン」
の機種が全盛を誇っていました。
特に有名なのが、
『CR大ヤマト2ZF』(SANKYO)
で、演出の面白さ・連チャン時の出玉の爆発力が打ち手に受け、大ヒットとなりました。
で、実は上の『エヴァZF』も全く同スペックなのですね。
しかし当時は、エヴァ自体がパチンコ業界ではそれほどメジャーでは無かったということもあり、大ヤマト2ほどには打たれていませんでした。
では、どのようなスペックだったのかというと…。
『CR新世紀エヴァンゲリオンZF』(ビスティ)
・大当たり確率 1/496.5
・高確率時の確率 1/49.6
・賞球 3&5&10&15
・15ラウンド 9カウント
・時短100回
・確変率 68%
うん、こうしてみると当時のスペックって非常にわかりやすいですね(笑)。
最近パチンコを始めたばかりの方からすると、
「確変率68%?全然連チャン機じゃないじゃん」
と思われるかもしれませんが、この機種には、
『2ラウンド確変』
いわゆる、突然確変というものがありません。
当然ながら、潜伏確変もありません。
大当たり=全て15ラウンドとなっています。
さらに一つ一つ見ていくと…。
①大当たり確率が非常に厳しい
現在は、「大当たり確率が1/400」という機種は規制で作ることができなくなっています。
しかし当時は、このように『約1/500』の機種がホールで幅を利かせていました。
確率分母まで回すだけでも一苦労です(笑)。
現代の感覚では、
「とても大当たりなんか引けそうに無い…」
というところですが、当時の打ち手は全然気にせずに打ってました。怖い時代ですね。
②賞球数が現在よりも多い
ある意味、ここが一番大きな点ではないかと。
最近の機種は、
「ミドルスペックで16ラウンドだけど、アタッカー賞球が12」
とか、
「ラウンドごとのカウント数が8(最近は7なんて機種も…)」
といったように、せっかく大当たりを引けても1回の出玉が約1400発~1200発程度…という機種が多くなっています。
その点、当時は「15ラウンド9カウント、アタッカー賞球15」が当たり前でした。
1回の大当たり出玉が約1800発。
等価の店ならば、1回あたり約7200円分の出玉です。
ですから、5連チャンもすれば一気に36000円戻ってくるわけで、
「20k、30kで当たらなくても全然気にしない。取り返せる」
という、恐ろしい感覚がまかり通っていました。
また、当時は電チューの賞球も5が当然とされていました。
現在はほとんどの機種が4、また3という機種も珍しくありませんね。
(むしろ3が主流になりつつあります…)
ですから、当時は
「確変・時短中は、普通に打っているだけで電チューの賞球で持ち玉が増える」
というのが普通の感覚でした。
もちろん、そこの釘を締めている店もありましたが…。
ただ、印象としてはその辺りで持ち玉を削ってくるような店はあまり多くなかったと思います。
③2ラウンド確変は、まだ浸透していなかった
今でこそ当たり前の、
「2ラウンド確変」
ですが、当時はまだ一部の機種にしか搭載されていませんでした。
「出玉の無い確変?それって意味無くないか?」
という感覚でしか受け止められていなかったこともありますが…。
このZシリーズにも、2ラウンド確変は搭載されていませんでした。
2ラウンド確変を一般に浸透させたのが、実は次回紹介する『Sシリーズ』となります。
ちなみに歴代エヴァの中で、2ラウンド確変=暴走モードが非搭載なのは、このZシリーズ2機種だけです。
※ その代わり、通常の『確変』の演出が暴走モードとなっています。
ところで兄弟機の『ZX』ですが、ただ2点を除いて全てZFと同じスペックとなっています。
その2点というのが…。
①確変率=74%
②時短=0回
さらに確変率を高くする代償として、時短が100回から「無し」となってしまいます。
ですから、初当たりで単発を引くと悲惨な結果になります(笑)。
単発を引いた大当たりラウンドの最後には、アスカが登場し、
「次回もがんばってね」
と言うのですが…とても引ける気がしませんよね(笑)。
とにもかくにも、ホールが『ハイリスク・ハイリターン』だった時代の機種だったということですね。
しかし1回の出玉の多さ、という意味では、
「本当の意味での爆裂スペック」
と言っていいかもしれません。
大当たりを引きさえすれば、とりあえず1800発ほどは戻ってくるわけですから。
現代の爆裂スペックのように、
「潜伏→2ラウンド通常大当たりで、出玉0」
なんてことはありませんからね…。
ちなみにZXはもうどこの店舗にもありませんが、ZFは全国で5店舗だけいまだに稼動しているので、もしかしたら見かける機会があるかもしれませんね。
…とてもじゃありませんが、打つことはおススメできませんが…。
※ あと、一部のゲームセンターでも置かれているようです
次回は『Sシリーズ』について書きたいと思います。