「時に、残月、光冷ややかに、白露は地に滋く
樹間に渡る冷風は暁の近くを告げていた。」
タカです。
本日は10/5ワンマンのメンバーを紹介する為の布石みたいな話をします。
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冒頭に書いた一文は中島敦の「山月記」というお話からの一節。
高校の国語の授業で扱われた作品で、僕が今でも読み返し敬愛する小説の一部です。
簡単なあらすじを紹介する…
とある若くして国家公務員に合格する程の秀才・李徴という男
自信家な性格から詩の道を志すも、傲慢な性格から師を仰ぐ事も詩人の仲間に交わる事もなく
孤独に自らの才能のみを過信して突き進むも、限界を知り絶望する。
そして遁走…彼の行方は誰も知らない。
唯一と言っていい旧友である一人の男・袁傪。
その事を知らずに彼の潜む地の近くを仕事で通ることになった
夜明け前に山道を通ると、一匹の虎が山道に躍り出る。
それが李徴であった
自らの姿すらも変えてしまう程に、飼い太らされた心に巣食う魔物。
内に残った人間の部分との友との会話、そして心象と自然情景の美しい対比。
山月記に表される「月」あるいは夜に沿う時間経過の描写の美しさ。
暁の訪れと共に迫る別れの悲しみ。
風景描写、情景描写、人物描写、心情描写。
…
この小説、バンドマン、あるいはクリエイティブな事をする人にとって絶対に読むべき作品だと思う。
何が良いって短い。
時間にして20分もあれば読める。
YouTubeでどうでもいい動画を見るくらいなら
少し頑張って活字に寄り添うべきだと思う。
己の想像力をフルに使い、袁傪と共に夜の山道を行くべきだ!
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とまあ、山月記のあらすじについて語った訳だが
「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」
というキラーワードを軸に考える。
人は誰にでも心に虎を飼っている
僕も時に心を虎を見る、だが自らを虎を落とす事はない。
それは一重に周囲の人々に恵まれているがゆえの事だろうと思う。
久々に山月記を読んでそんな事を思ったのだ。
李徴はその自尊心と羞恥心を孤独の中で太らせた
僕は僕ですら持つ、その自尊心と羞恥心をも理解した上で付き合ってくれる人間がいる。
孤独ではない、そう思わせてくれる人たちに感謝をしたい。
その意味で一つ、メンバーであるBa.荒木ケイタ
サポートとして叩いてくれてるDr.イワターボX
ワンマンが決まった上で加入してくれるギター リョウスケ
今まで共に歩んでくれたロイや初期メンバーのウエノ
関わってくれる人々全てに謝辞を心に述べながらやっていきたいなと思う所存である。
山月記を文を借りた長々とした枕と共に、
少しメンバーの話しをしたいと思った、ただそれだけのブログであるが
音楽をメインに発信をするのが本文であるので
出来ればライブに一人でも多くの人に足を運んで貰えば幸である。
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