化成肥料の価格高騰と品不足の予感

近頃、
ホームセンター等での
化成肥料の価格が、
益々高騰している気配。
また、
来春の化成肥料の原体調達に
原体メーカーが苦労されている、
というお話もあります。
「肥料の歴史」を知れば、
肥料価格の高騰、
と
品不足の時代を
乗り切るヒントが
あるのではないか?
と思い
色々と調べてみました。
肥料の歴史
「肥料」は、
世界の人口増加と
食糧増産(つまり農産物)の必要性と共に
発展してきたようです。
古代から中世の肥料
人類は
2000年前から、
作物の生育に必要な栄養を補うために
肥料を利用してきました。
ギリシアの詩人ホメロス
(紀元前900~700)は
著書「オデッセイ」の中で
「ブドウ園の肥料にたい肥を使う」
と書いており

古代ローマのカトーは
紀元前300年頃に
「よい農業とは
よい耕起、
よい管理、よい施肥、を意味する」
と述べていて、驚き!です。
古代の肥料といえば
たい肥、緑肥、厩肥、
人や動物・鳥の排泄物、
落ち葉、草灰
等だったそうです。

聖書のルカ伝
(1世紀後半~4世紀)には
「硝石が肥料になる」
と書いてあるそうで、
またまた驚き!です。
中世のヨーロッパでは
マメ科作物→イネ科作物→休閑(放牧)
という
輪作農業
が主流だったようです。
日本では
鎌倉時代末期(1300年頃)には

人糞尿が肥料として使用され、
緑肥、草肥、灰肥、泥肥
などが
耕地に投入されていました 。
江戸時代の日本における肥料
江戸時代には、
都市と農村の経済的なつながりにより、
人糞尿や菜種油粕、魚粕
などが大量に農地に供給されました。

↑宮崎安貞著「農業全書」
江戸時代の農業指南書である
宮崎安貞の「農業全書」
(1696年)
では
糞、糞培などが「こやし」
とされ、
稲わらたい肥、緑肥、
油かす、米ぬか、魚貝類、海藻、
などの用法が記載されています。
江戸時代の日本では
水田農業が
連作を可能にしたため、
ヨーロッパのような輪作農業は発達しませんでしたが、
緑肥や草肥を通じて
地力(土壌の養分)を維持する工夫
が行われていました 。
肥料の三要素と化学肥料の登場
19世紀になると、
窒素、リン酸、カリウムの
三大肥料要素が確立され、
リービッヒ(1803-1873)
の
鉱物説(無機栄養説)が

↑リービッヒ
植物の養分は
有機物だけでなく
鉱物からも供給できる
ことを
明らかにして、
食糧生産の増大に寄与、
近代肥料学の基礎
をつくりました。
南米の
グアノ(鳥糞)や
チリ硝石、骨粉、リン鉱石
などが
肥料の原料として、
世界中で利用され、
1909年には、
ハーバー(1918年ノーベル賞受賞)による

↑「ボッシュ」と「ハーバー」
空中窒素固定法の発見により
安価で大量の硫安が
生産可能となりました
世界大戦と化学産業の発展
第一次世界大戦の
戦争の激化と共に
ドイツや日本では
化学工業が発展し、
化成肥料が
量産されるようになりました。
1887年(明治20年)には
渋沢栄一が
東京人造肥料会社
(現 日産化学)
を設立し
過リン酸石灰
の製造を開始しました。
↑日本で最初の化成肥料工場の跡地に建てられている「尊農」の石碑
(東京都江東区大島)
1908年には、
日本窒素肥料(現 旭化成工業)が
熊本県水俣で石灰窒素の製造を開始、
1931年には、
臨時窒素研究所(現 昭和電工)が
国産技術による
アンモニア合成による肥料製造
を開始しています。
戦時下は
軍事関連の化学工場の
副産物を利用する形で
化成肥料の生産が
発展していった時代でした。
第二次世界大戦と敗戦
太平洋戦争の敗戦後、
GHQ占領下の日本には
米国で
爆弾の原料となり、余剰となった
硫安や
硝酸アンモニウムを
が大量に肥料として
持ち込まれ
戦後の食糧増産の必要性の高まりから
多くの農業生産者の中で、
農産物の収量を向上できる
「硫酸アンモニウム」や
「硝酸アンモニウム」が
肥料として利用されるようになりました。
現代の肥料と課題
第二次世界大戦後の世界では
化学肥料により
農業生産性が飛躍的に向上し、
世界人口の増加を支えています。
特に窒素、リン、カリウムは
肥料の三要素として作物に不可欠です。
しかし、
化学肥料の過剰使用は
環境負荷や
土壌微生物への影響、が
世界各地の農地で
課題になってきています。
肥料の原料(埋蔵資源)の枯渇により
米国と中国・ロシアが対立する
戦争が
今、起きています。
日本は
リン鉱石の
ほぼ全量を輸入に頼っており、
供給国の情勢によって
価格が影響を受けやすい
現状です。
☆
スポーツターフに最適な肥料とは?
「肥料の歴史」を振り返ると
肥料の歴史(農業の歴史)
2000年超え、
に比べ、
化成肥料の歴史は
約100年足らずです。
化成肥料の価格高騰や
品不足の今、
「肥料の歴史」の中に
問題解説の
ヒントがあるような気がします。
スポーツターフに最適な肥料は
地下部(根圏部位)は
堅強でありながら
地上部の「徒長」は
抑制できる肥料が理想的
と思います。
また
肥効の長い肥料の方が
施肥や刈込みの頻度を減らし
人出不足に貢献できる、
と思われます。
施肥量削減に貢献できる資材

「ダグラスプラントヘルス社」の
アレックス・コクラン博士が
化成肥料の使用量を大幅に削減できる!
画期的な資材
「バイオエアレーションWS」
と
「ザ・プライム」
を開発しました!
この2つの資材は
最先端の
バイオ・テクノロジーで
化成肥料など存在しなかった
古来の農法を甦えらせた資材
のように、思えます。
①「バイオエアレーションWS」

「バイオエアレーションWS」は、
エアレーションを代行する微生物資材です。

エアレーションを代行するだけでなく
刈りカスを
徒長しにくい窒素へと
変換します。

まるで日本古来の
「ぼかし肥料」や
「稲わらたい肥」によく似た
メカニズムです。
年間3~4回
フェアウエイに
「バイオエアレーションWS」を散布
されている多くのコースが、
年間の30~50%の
化成肥料の使用量を
削減されています。
また、有機残渣を分解し、
ファイトホルモンである
「アブシジン酸」を放出し、
高温・乾燥への抵抗性を向上します。

②「ザ・プライム」

「緑肥」によくにたメカニズムの
「ザ・プライム」 は、
大豆粉末に
PGPR(生育促進根圏微生物)を
コーティングした資材です。
大豆が分解されると、
アミノ酸が生成されます。
アミノ酸はタンパク質合成し、
ターフの細胞をつくります。
アミノ酸は
良性菌の萌芽を助け、
良好な菌体バランス
を保ちます。
大豆は分解されると、
固定している窒素を放出します。

↑
(左)通常量の化成肥料を
使用したトウモロコシ
(右)50%量の化成肥料と
「ザ・プライム」0.0075g/m2使用
「ザ・プライム」+
化成肥料50%の方が
根の成長もよく、
収量も30%多いのは
びっくりです!
③超緩効性メチレン尿素「サバンナ グリーン」(粒肥料)
米国の
粒肥料のトップメーカー
ウイルバー・エリス社が製造する
「サバンナ・グリーン」シリーズの
粒肥料は
肥効が
4~9か月持続します。

↑
水溶性ではなく、
降雨や高温で分解する事がない
完全微生物分解の
分子の連鎖が長い
メチレン尿素主体です。
メチレン尿素は
肥効が長いから
年間の散布回数は
化成肥料より少なくて済みます。
「バイオエアレーションWS」
や
「ザ・プライム」と併用すれば
投下量も
30~50%に節約できるので
施肥量 7~15g/m2でも、
6か月間
充分な肥料効果が期待できます!

☆
是非、ご検討いただければ幸いです!

(株式会社サバンナブラン / スポーツターフ事業部)