※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※


みなさまこんばんは!
満です❁

久しぶりに一般ゲーの感想です。
実写ゲーム好きなので(学怖Sとかfearとか。こちらはホラー)、プレイするのを楽しみにしておりました。

基本的に実写映像を見ながら選択肢を選び、推理画面で謎と手がかりをパズルのように当てはめて仮説をいくつも作り、また実写映像を見ながら正しい仮説を持ち出しながら犯人を当てていくシステム。
はじめは謎と手がかりを当てはめるのが操作的に少し難しかったのですが、途中でソフトアップデートしたら判定が易しくなり助かりました。(手がかりを謎の近くに持っていけばはまるようになった)
この謎と手がかりの正しい組み合わせを探すこと自体は簡単です。
それぞれのピースに模様が描かれています。

謎解きの難易度は、恐らく初級〜中級くらい?
推理を披露する際、動機を説明するときや犯人を当てるときは選択肢から選ぶことになるので、いざとなれば総当り戦法でいけると思う。
ミステリー好きだけど謎解き得意じゃない私でも、ほぼ自力で犯人まで辿り着けたのでちょうど良い難しさだったと思います。
一発で犯人を当てられるとやはり爽快だった!
ちなみに私は、最後の犯人当てで四人中三人まで外しました。
つまり真犯人のみ残したわけですが、逆に凄いなって自分を笑っちゃいました。笑
あと、謎解きよりさらに不得手な脱出ゲームタイムが出てきて、パスワードのところで一度だけ攻略を頼らせて頂きました。
(その後、ゲーム内にある手がかりのまとめ的なものを見みたら、はぼ答えを出してくれていてこちらを見ればOKだったんだ…となる。)

大正時代と現代を行ったり来たりしながら、100年前と今を繋いでいく演出が好きです。
ロマン溢れる大正時代の雰囲気や建物、和服、雑貨・小物まで素敵。
特に第一章は映像がよりレトロな色合いに加工されてた。
また、大正時代など昔の事件はそれに関わる人物の手記を読み解いていくのだけど、主人公・はるかが現代の知り合いたちに置き換えて回想するからそれが上手なミスリードになっていたのも粋でした。

物語は、不老の実を巡る人間の愛憎劇。
様々な復讐を見ていきましたけど、最終的に心に残ったのは、玄永から佳乃へ、佳乃から如水へ、如水から佳乃への慈愛に満ちた想い。
そして、悪かと思えば善、善かと思えば悪のような言動をする真犯人は矛盾した複雑な感情を持っていた。
きっと誰よりも救われたがっているのに他者を殺してしまったその人は、これからも永遠に行き場のない感情を持て余していくのだろうか…。
できれば真犯人がここまでの行動に至ったきっかけとなった、あの人への想いや出会いをもっと知りたかった。
愛情が深ければ深いほど、それが憎しみに転じたとき大きくなると聞く。
余程の想いがあったはずだから、どうしてそこまでの想いを抱くようになったのか気になります。

登場人物たちの生き様を見て、不老でもそうでなくても、自分がどうやって生きるかは決められると思う。
それと、"どうやって生きるか"は"どうやって死ぬか"にそのまま繋がってる気がした。
自分の人生は自分の手の中にあるから、それを見失ってはいけない。
でも、独りではなくて、寄り添う存在が必要だとも思う。
今回、この事件に関わった四十間家の者たちは自分を真っ直ぐ見つめながら生きていくのでしょう。
佳乃さんが強く優しく生きていく姿が目に浮かぶようです。


プレイ時間は、約13時間20分。
ちなみに一章が2時間〜2時間30分くらいで、ぴったり一週間でさくさくっとクリアできて良かったです!