※※※本編の内容・ネタバレを含んでいます。ご注意ください。※※※



みなさまこんばんは♪
満です❀

つぐのひシリーズの死臭と怨みっ子をクリアしたので、簡単な感想をば!



魂「死臭 つぐのひ異端」
コチラの公式サイトから無料でプレイできます(PCのWindowsのみ対応)。

これまでのつぐのひシリーズと違って、ダンジョン探索型ホラーゲームになっています。
幽霊とのバトルアクションも有り。
ただ、探索とかバトルとか特に得意ではない自分でも簡単に出来たので、初心者向けで易しいと思います。
プレイ時間が約1時間と短いながらも、ストーリーの謎が明かされていく過程も面白かった。
唯一少し難しかったのは、一歩ずつ前に進むマップ移動。
こまめに地図を見る&慣れたらコツが掴めるのでこちらもそんなに心配いらないです。

ホラーゲームやるたびに思うけど、ホラー作品の主人公のメンタルって本当に強いね。
おどろおどろしい姿で襲ってきた警官と三島かなちゃんが、後半では"おねえちゃんがんばって"とメッセージや、重要アイテムをくれたり、味方になってくれたのがめちゃめちゃ嬉しかった。心強い。

逆に最初から味方だと思っていた、逝絵に霊界?に引き込まれた前体験者の男性が真の黒幕だったのはゾワッとして、意外性があってストーリー的に良かった。
主人公を応援する手紙にさり気なく逝絵を殺した犯人しか知り得ないこと(殺された彼女が壁に埋められている、殺されたときの彼女は手足がない等)を知っていて、そこから主人公もプレイヤー側も違和感を感じて真相に至るという…。
主人公とシンクロできた。





魂「怨みっ子 -つぐのひ異端2-」
コチラの公式サイトから無料でプレイできます(PCのWindowsのみ対応)。
https://www.gamemaga.jp/uramikko/

全4話(+伝説の裏ルート。笑)構成になっていて、一話一時間でクリアできます。
コンパクトかつ、つぐのひシリーズではボリューミーではないでしょうか。
つぐのひならではのジャパニーズホラーがしっかり満喫できる良作だと思う。
オムニバス形式になっていて、毎話主人公が変わるのですが前話の主人公が登場人物として出てきたり、話の中核を担う謎が回を追うごとに明らかになっていくミステリー要素もやっていて楽しかったです。
こんなにいいものを無料でやっちゃっていいのかなってレベル。

まず旧校舎が舞台という時点で、わくわくが止まらなかった。(小学生の頃から好きな怪談舞台設定は"旧校舎")
ほぼ毎話出てくる、廊下に立っている不気味な女子生徒が怖くて怖くて。
しかもそのすぐ側を通らなきゃいけないようになってたりして…、もう最高でした!笑

闇の旧校舎に登場するキーパーソンは、人間になりたいと望み人々を旧校舎に引き込む"死季子さん"、壁のシミとして現れ主人公に助言をくれる"村岡四季子"、人体模型に憑依しやはり主人公に助言する"村田隆史"。
旧校舎では、死季子さんや旧校舎に引き込まれたあと怨霊になった元人間たちが次々と襲いかかってきます。割とまじで息つく暇はないです。
主人公は教室から教室へと移動しながら、旧校舎脱出の方法を探っていく。
怨霊たちは基本的に廊下で襲ってくるので、Cキーやらエンターキーやら時と場合に応じて連打して振り払います。
にしても、霊を自力で振り払える主人公たち凄すぎん?
第二話の時なんて、野球部の男子がバットで霊を追っ払ってて、幽霊に物理効くのか…!いや物理で霊を退治できる野球部男子が凄いのか…!って思ったりした。
ちなみに時々、連打ではなく、六芒星の方向に矢印キーを押す反射神経を試されるパターンもあるんだけど、恐怖とプチパニックで何度も死にかけた。

こんな感じで脱出ゲームなので、人体模型のパーツを集めるとかちょっとした謎解きはあるけど、ちゃんと机の中や登場人物に話しかければスムーズに進めて詰むことはないと思うのでホラゲ初心者の方にもおすすめです。

死季子さんや怨霊たちはもちろん怖い。
でもそれ以上にじわ〜っと怖いのが、学校の裏サイトで起こっている誹謗中傷や教師による生徒へのいじめ。
結局、幽霊よりも何よりも一番怖いのは人間なのかも。

第一話は、裏サイトで悪口を言われている努力家の三倉さちが主人公。
旧校舎から現代へ生還したものの村岡四季子さんの頼みで裏サイトで死季子さんの噂話を広げてしまう。
これは個人的に思ったことなんだけど、経済的な事情で塾に行けないから学校で必死に勉強してるって、めちゃくちゃいい子じゃん!
多分悪口言ってた子たちは、これから先さちの努力が報われていい思いするって感じ取ってるんじゃないかと思う。つまるところ妬みなんじゃないかと思うんだけど止めたげてね。

第二話は、野球部男子と良い感じの仲の西野ゆいが主人公。
野球部男子とふたり揃って旧校舎に引き込まれ、野球部男子を巡って虐めてきた怨霊化した教師内田と命を懸けた恋のバトル(ガチ)を決行。
ゆいはたったひとり生き残り、バッドエンドな雰囲気で完。
内田先生、まだ若い先生のようだけど、正直、中学生男子が好きというのも事案だけどその男子と付き合いそうな女子生徒を虐めるってさらに問題だ…。
ただ、怨霊として襲ってきたときにバットで殴ると"もっと殴って〜♡"とM化して、張り詰めたホラーの空気をギャグで和ませてくれたのは事実なのでそこは好きです。笑

第三話は、三倉さちと小学生の頃からの親友で生徒会長の小林みずほが主人公
ここでさちが再登場。ラストでも重要な手がかりをくれてちょっと胸熱です。
みずほはとても育ちが良いと思った。
美人で頭が良くて人気者で生徒会長、友達思い。ハイスペ女子。このまま真っ直ぐ成長していって欲しい。
みずほが旧校舎に駆けつけるまで6日間もひとりで逃げていたゆいも強くて勇敢な子。
無事にふたりで脱出してほしいけど、なんかフラグを感じる…。
そしてここに来て、さちが現代へ還る手伝いをしてくれた味方のはずの四季子さんが敵サイドと判明。
思い出したのは前作・死臭つぐのひ異端。
でも自分鈍感なので全然気が付かなかった。笑
死季子さん四季子さんは別人のようだけど、四季子さんは何がしたいんだろう?

第四話は、引き続き小林みずほが主人公。
怖いのは怖い。
ただ何より、みずほ、さち、ゆい、そして隆史の思いと団結が胸熱だった。
それぞれの登場人物の思いが強く押し出されていました。
殺された自分を助けに来た隆史を現代へ返すために怨霊になった四季子さんは、本当にいい子だったんだと思う。
それが、やがて怨霊としての闇に呑まれて本物の怨霊になってしまったなんてやるせないし、悲しいし切ないね。
ホラー面では、ラストにかけての追いかけっこがスリリング。
排気口を必死で這って逃げる途中、後方にいるさちの様子が一瞬おかしくなったのが気になっていたら、まさにその時にさちと四季子さんが入れ替わっていたという…。
ハッピーエンドに見せてからのバッドエンドの後味の悪さを味あわせてくれるのも良かったです。
良質な恐怖と登場人物の心理描写もばっちりで、ほんとうに無料でやっていいのですかっ?と問いかけたくなるくらい良い作品でした。


そして、爆笑必須の裏ルート特別編。笑
しかもこれまでの裏ルートは10~25分程度だったのが今回は1時間もあるというのが、もうやる前から既に面白かった。
最後までクリアした感想は、「スゴイ、ものを、見た」です。
特に換気口でのミニスカセーラー服姿の兄の後ろ姿が…、モザイクは掛かってたけど相当インパクトでした。
良いこと言ってるのに全然頭に入って来ないんよ。笑
こういうシーンはスク水バージョン(!?)もありました。
悪魔と天使の兄も出てきたけど、天使のインパクトもすごいから是非とも見て欲しい。
悪魔はむしろカッコよく見えてきた。
なんやかんやで現代へ帰還したかと思いきや、つぐのひ第二話の赤いワンピの幽霊にまたも連れ去られた兄。
でもきっと彼なら、何処へ行ったって大丈夫。
そう信じて見送ったのでした。