
私にとって『メリーポピンズ』は、子どもの頃にテレビで観た映画がミュージカルに触れた最初の作品かもしれません。
そのため、とても懐かしさとワクワクした気持ちで劇場へ向かいました。
今回の舞台版は、映画の印象よりもメリーポピンズが少し厳しく、自立を促すような女性として描かれていたように感じました。それでも不思議な魅力はそのままで、新しい『メリーポピンズ』に出会えた気がします。
主演の濱田めぐみさんは、本当に同じ人なのかと思うほど『デスノート』のレム役の印象と違い、凛として優雅なメリーポピンズそのもので、圧倒的な歌唱力と存在感、そしてダンスにも引き込まれました。
島田歌穂さんは登場した瞬間に空気が変わるような存在感があり、ベテランならではの説得力を感じました。
そして何より心を奪われたのが、煙突掃除人たちのダンスシーンです。軽やかなタップと息の合った群舞は見応え十分で、舞台ならではの迫力を存分に味わえました。
懐かしい映画の思い出と、新しい舞台の感動。その両方を楽しめる素敵な作品でした。
音楽も本当に素晴らしかったです。子どもの頃から親しんできた楽曲ばかりで、イントロが流れるたびに心が躍りました。「チムチムチェリー」をはじめ、どの曲もそれぞれに魅力があり、一番好きな曲を選べないほど。物語や登場人物の気持ちに寄り添う音楽の力を改めて感じました。

