X1 Carbon 6th Gen のLTE(WWAN)対応化記録。 | 白狐のブログ

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X1CarbonSIMカードリーダーが純正で搭載されているためWWAN未搭載モデルでもアンテナとWWANモジュールを搭載することで携帯電話回線でモバイルデータ通信できるようになる。

必要な物

X1 Carbon 6th Gen (まずこのタイトルの記事を見る時点で所有済みか購入検討の段階であると思われるので書く必要はないと思うが。)

Fibocom L850-GL (現在中古が市場に出ているがLenovoの物を使用しないとホワイトリスト外判定を受けて動かないのでLenovo用のモジュールを購入してください)

アンテナ 01YR425 or 01YR426 (入手難易度が一番高いのがこれで、アンテナを筐体に接着する関係上ほぼ中古品が出てこない上にLenovoからのパーツ購入もこの部品に関してはできないので購入難易度が高くeBayAliExpressを利用することになる。筆者はAliExpressでの購入を選択した。)

 

部品の到着時期の関係で先にWWANモジュールのみ動作確認をする必要があったため、WWANモジュールが組み込まれた状態から始まることをご容赦願いたい。

まず電源を完全に落とし(Windows11ではShiftキーを押しながら通常シャットダウンの手順で完全シャットダウンできます。)

ボトムパネルを開ける。爪がついているが5本のねじを外し軽く引っ張るだけで開くので苦労はしないと思うが困った場合はコメントで教えていただければ対応します。ねじは脱落防止のプラロックがはまっているので抜けきりません。

 

 部品交換の際はバッテリーを外し放電させる必要があるので画像の部分のねじを四本取り外し、バッテリーパックを外し、電源ボタンを長押しします。その後十分程度待機すれば完璧です。(筆者は忙しかったのでバッテリーを外さずWWANモジュール取り付け作業していますがお勧めできません。)

 

その後画像の位置(今回はすでにモジュールがついてしまっているが。)にモジュールをM.2の増設と同じ要領で取り付けます。

 

 一度配線する前に仮組でモバイルデータ通信が実施できるか確認することをお勧めします。理由としてはアンテナモジュールがLenovoから公式に出ていないため第三者の業者からの入手するため、動作確認をせずに組み上げて動かないパターンの場合があり得るためです。その場合交換してもらうために分解取り外しを行うとなると労力がかなりかかるため仮組は必ず行ってください。仮組で動かす際、通信キャリア設定のためのキャリブレーションが入るため安全のためにバッテリーを接続した状態で動かしてください。

SIMを挿入する際スマートフォンの様にホットスワップに対応していないので安全のためにシャットダウン状態でSIMの挿入を行ってください。

赤丸で囲った部分にアンテナモジュールとロジックボードを接続するコネクタがあるので忘れずに接続して動作確認を行ってください。

 

動作確認を終えたら本組です。

(アンテナの一部はバッテリーパックの下に入るのでバッテリーパックを持ち上げて銅箔の部分を取り付けます)

このタイミングでは必ずバッテリーを外す必要があるので四本の固定ねじを外しバッテリー端子側を引き上げ斜めに引き抜きます。

 

アンテナ取り付け部分にはブラスチック製の部品がはまっているので左右とも取り外してください。アンテナ取り付け時にねじは再利用するのでなくさないようにしてください。

 

CMOSバッテリーと青線のアンテナが干渉するためCMOSバッテリーは一度はがし、アンテナの銅箔を敷いた上に貼りなおしてください。

アンテナの配線はバッテリーパックの側面にあるケーブルガイドに沿って行います。

 

パソコンでモバイルデータ通信を行う場合データ通信量が多くなる場合が多いので(パソコン用ページのデータサイズが大きいことがあるため。)なるべく契約容量の多い回線を契約することをお勧めする。筆者は楽天モバイルを契約した。楽天モバイルは、自社回線を使用している関係上Windows上でAPN設定を行わずに接続ができるのでお勧めである。(筆者はこの記事を書いてる最中に楽天モバイルを契約した。契約後12時間以内に1GB以上のデータ通信が発生したためこの契約でよかったと安堵している。)