10年以上前にカセットテープが擦り切れるほど聞いていたバンドの音楽を、最近また聞くようになった。
そのころ私は小学生で、当時「ビジュアル系」と呼ばれてブイブイ言わせていたお兄ちゃんたちの音楽や
彼らのお耽美な世界に酔い痴れていた。フールズメイトとかいっぱい買ってた。
大きくになるにつれて「ビジュアル系」なるものからは少しずつ遠ざかり、
いつの間にか私は「年齢にそぐわず90年代に精通してる人」になった。
私の感性がみずみずしかったあのころ。
今でもよく「90年代を懐かしむ」声がよく聞かれるくらいだから、きっとみずみずしい時代でもあった。
不幸なことに私は幼くて、お金もなくて、田舎に住んでて、
遅れて店頭に並ぶレンタルCDをなけなしのお小遣いで買って、
カセットテープにダビングして擦り切れるほど聞いて…
とっても楽しかったな。当時から好きだったDIR EN GREYの薫君にはファンレターも書いた。
返事が返ってきたとき、信じられなくて、信じられなくて、でもとっても嬉しかったことを今でも覚えてる。
「Dear Mami お手紙ありがとう」と書き添えられた彼のサインはどこかに行ってしまったけど…
間違いなくあの時が私の青春だった。
そして今、もう一度出会ったのがLaputaというバンドです。
当時から「なんか他にCD出してるバンドとは何もかもが違う」と思っていて、
10年以上経ったいま、もう一度それを確信した。
何だか書いててこっぱずかしくなるんだけど、私の青春がもう一度始まった気がした。
ボーカルのakiの声がとっても素敵で、今現在はソロで活動を続けてるらしいのだけど
昔と変わらず今もとても素敵な音楽を作っていた。
ちょっとびっくりした。あとすごい多才な人だった(知らなかった)
DIR EN GREYのイメージチェンジや(こうやって書くと反感を買うんだろうけど)
TMGE(主にチバ)の「BJC的なもの」への歩み寄りや(こうやって書くとやっぱり反感を買うんだろうけど)
桜井和寿がお色気むんむんのロックをやってくれなくなったことに
少なからず失望した経験がある私だったので、「akiスゲー」ってなった。
もちろんLaputaではなくakiだから、できあがった音楽は全然違うんだけど。
だけど何を聞いても「この中にakiがいるんだ」という不思議な気持ちにさせてくれる
何だかすごいエネルギーを持ったアーティストなんだなあと思った。
ここまでぐだぐだ書いたけど、要点としては、akiがもう一回私にエンジンかけたってこと。以上。