ゴッホに持っていたイメージが変わった。
今年はゴッホが死んで120年にあたるらしい。
「没後120年ゴッホ展」を今東京でしているのに合わせてか
昨日、ゴッホを取り上げたテレビ番組をしていた。
ゴッホというと、
世間に評価されたのは死んでからだとか、
ゴーギャンともめて自分の耳を切り、
精神病院に入院して銃自殺したとかのエピソードが有名で、
精神的に病み、不遇な人生を送った
どちらかと言えば暗いイメージを持っていた。
彼の描いた絵は、
作品から出る力が強すぎて(情念がこもっている感じ)、
とても魅力的ではあるけれど、
日常で頻繁に見たいものではないなと思ってた。
その番組での解説を聴き、
自分の中でのイメージがかなり変わった。
自分が持っていたゴッホの暗いイメージに
明るい陽が差した感じだ。
以下番組の内容を短くまとめてみる。
もともと聖職者を目指していた(そして挫折した)ゴッホは
絵画を宗教的な表現手段として用いろうとする。
そのお手本としたのが、
神の崇高さを農民の働く姿で表現し続けたミレー。
(「落穂拾い」や「種まく人」が有名)
とにかくミレーの作品の模写をしまくったらしい。
そして、農民の姿を描いている。
晩年、精神病院に入ってた時も
再びミレーの絵の模写をしていたというから、
ゴッホの中でミレーは重要な位置を占めてたのだろう。
![農民](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/10/blakk501/6e/0b/j/o0424050010888063485.jpg?caw=800)
Original Update by Monica Arellano-Ongpin
![農民](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/10/blakk501/d3/89/j/o0500037510888058382.jpg?caw=800)
Original Update by ConspiracyofHappiness
その後、パリに出て多くの画家達と交流、
色彩を点で描く印象派のモネ達と出会う。
そして、自分の作品の中にその技法を取り入れる。
しかしゴッホは、技法をそのまま真似するのではなく、
力強い線で構成するオリジナルな技法へ発展させた。
印象派の作品はフワッとして洗練されたイメージがあるが、
ゴッホの作品は力強く迫力がある。
絵で表現したいものが、全然違うのがやはり出るのであろう。
![ゴッホ自画像](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/11/blakk501/d0/8b/j/o0406050010888073333.jpg?caw=800)
Original Update by artanonymous
その後、日本の浮世絵に出会う。
色を抑え、平面的な構成を取り入れるようになった。
日本の絵師達に憧れの念を持っていたらしい。
模写も残っている。(これは今回始めて知った)
↓ 浮世絵の模写。漢字まで模写している。
![ゴッホの浮世絵模写](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/11/blakk501/89/e6/j/o0375050010888080721.jpg?caw=800)
Original Update by Minke Wagenaar
↓ ミレーの「種まく人」を、浮世絵の技法を取り入れて表現した作品。
![ゴッホ 種まく人](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/11/blakk501/71/dc/j/o0500043510888084933.jpg?caw=800)
Original Update by Pachango
感受性や探究心がとても強かったのと、
現在の自分に満足してなかったのもあるのかもしれない。
まさに「努力の人」と言うのにふさわしい。
いろんな技法に影響され、
次々と実践していく過程で天才が現れたのだろう。
もしも途中で世間に評価されていたら、
また変わっていたのかもしれない。
でもきっと、
先駆者にあごがれ、ひたむきに絵に没頭し、
様々な技法を作品に取り入れながら
自分の作品のなかで昇華すべく
夢中になって筆を動かしているゴッホは、
きっと楽しくてしょうがなかったんだと思う。
夢や不安を当たり前に抱えた、
一人の若者だったんだなと思い、
以前よりも親近感を感じた。
そして、自分ももっと努力しなければと思った。
ゴッホ展 - 東京・福岡・名古屋
http://www.gogh-ten.jp/
関西に来ない・・・残念。
「没後120年ゴッホ展」を今東京でしているのに合わせてか
昨日、ゴッホを取り上げたテレビ番組をしていた。
ゴッホというと、
世間に評価されたのは死んでからだとか、
ゴーギャンともめて自分の耳を切り、
精神病院に入院して銃自殺したとかのエピソードが有名で、
精神的に病み、不遇な人生を送った
どちらかと言えば暗いイメージを持っていた。
彼の描いた絵は、
作品から出る力が強すぎて(情念がこもっている感じ)、
とても魅力的ではあるけれど、
日常で頻繁に見たいものではないなと思ってた。
その番組での解説を聴き、
自分の中でのイメージがかなり変わった。
自分が持っていたゴッホの暗いイメージに
明るい陽が差した感じだ。
以下番組の内容を短くまとめてみる。
もともと聖職者を目指していた(そして挫折した)ゴッホは
絵画を宗教的な表現手段として用いろうとする。
そのお手本としたのが、
神の崇高さを農民の働く姿で表現し続けたミレー。
(「落穂拾い」や「種まく人」が有名)
とにかくミレーの作品の模写をしまくったらしい。
そして、農民の姿を描いている。
晩年、精神病院に入ってた時も
再びミレーの絵の模写をしていたというから、
ゴッホの中でミレーは重要な位置を占めてたのだろう。
![農民](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/10/blakk501/6e/0b/j/o0424050010888063485.jpg?caw=800)
Original Update by Monica Arellano-Ongpin
![農民](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/10/blakk501/d3/89/j/o0500037510888058382.jpg?caw=800)
Original Update by ConspiracyofHappiness
その後、パリに出て多くの画家達と交流、
色彩を点で描く印象派のモネ達と出会う。
そして、自分の作品の中にその技法を取り入れる。
しかしゴッホは、技法をそのまま真似するのではなく、
力強い線で構成するオリジナルな技法へ発展させた。
印象派の作品はフワッとして洗練されたイメージがあるが、
ゴッホの作品は力強く迫力がある。
絵で表現したいものが、全然違うのがやはり出るのであろう。
![ゴッホ自画像](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/11/blakk501/d0/8b/j/o0406050010888073333.jpg?caw=800)
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その後、日本の浮世絵に出会う。
色を抑え、平面的な構成を取り入れるようになった。
日本の絵師達に憧れの念を持っていたらしい。
模写も残っている。(これは今回始めて知った)
↓ 浮世絵の模写。漢字まで模写している。
![ゴッホの浮世絵模写](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/11/blakk501/89/e6/j/o0375050010888080721.jpg?caw=800)
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↓ ミレーの「種まく人」を、浮世絵の技法を取り入れて表現した作品。
![ゴッホ 種まく人](https://stat.ameba.jp/user_images/20101129/11/blakk501/71/dc/j/o0500043510888084933.jpg?caw=800)
Original Update by Pachango
感受性や探究心がとても強かったのと、
現在の自分に満足してなかったのもあるのかもしれない。
まさに「努力の人」と言うのにふさわしい。
いろんな技法に影響され、
次々と実践していく過程で天才が現れたのだろう。
もしも途中で世間に評価されていたら、
また変わっていたのかもしれない。
でもきっと、
先駆者にあごがれ、ひたむきに絵に没頭し、
様々な技法を作品に取り入れながら
自分の作品のなかで昇華すべく
夢中になって筆を動かしているゴッホは、
きっと楽しくてしょうがなかったんだと思う。
夢や不安を当たり前に抱えた、
一人の若者だったんだなと思い、
以前よりも親近感を感じた。
そして、自分ももっと努力しなければと思った。
ゴッホ展 - 東京・福岡・名古屋
http://www.gogh-ten.jp/
関西に来ない・・・残念。