昨年十月にホッホハイムのヴェルナーさんの所に行き、
試飲して買ってきた一本を、開けてみた。
DOMDECHANT WERNER
2009 DOMDECHANEY RIESLING ERSTES GEWAECHS
グラスに注ぐと、プーンと貴腐香がした。
一口目から、べたべたした舌触りで、
やたらと、甘ったるい嫌いと苦味がある。
香りはオレンジの含みがあり、
ミネラルは豊満すぎる果樹味に、
すっかり隠れてしまっているようだ。
2009年の特徴かもしれない。
遅摘みの葡萄を使ったせいなのか、
傷んだ葡萄も一緒に使ったとしか思えない味筋に、
がっかりする。
最初の一杯行かないうちに、飽き飽きである。
これでは熟成も期待できないなあと、ため息をついてしまった。
翌日は、出っ張っていた果樹味は引っ込み、
バランスは良くなったが、単純な薄っぺらい味筋に退化。
22ユーロオーバーのグランクリュとは
ブラインドで飲んだら、誰も思うまい。
もう1本買ってしまったのだが、さてどうしよう。
まあ、こういうネガティブコメントを残す前に、
蔵元で真剣に試飲して、買わない勇気をもつことも、
もっと大切なのかもしれません、、、、。
っと 最後は自戒して、今回は終わりたいと思います。