世界最高の舞台で最大の輝きを放つのが
世界一のプレイヤーです。
私がサッカーを見始めた頃
世界最高の舞台といえば
イタリア・セリエAでした。
ジダン、バッジョ、バティストゥータ、
ネスタ、怪物ロナウド、ブッフォン…
世界中の一流プレイヤーは全員セリエAに集い
毎週しのぎを削り合う…
そんな夢のようなリーグでした。
時代は流れジダンがレアルに移籍したころから
徐々に覇権はイタリアからスペイン…
銀河系軍団を形成し始めたレアルに移り
現在はCL、その決勝ラウンドこそが
サッカーの競技レベル上では世界最高の舞台になりました。
(伝統や権威の上ではまだW杯やFA杯もありますが)
サッカー界最高の個人賞であるバロンドールも
(W杯イヤー以外は)
CLにおける得点王ないし
優勝チームにおけるMVPから選ばれ続けています。
つまり現在、選手の価値を測る上で最も単純なモノサシは
CLのノックアウトラウンドで
どれだけ活躍したか
どれだけ活躍できるか、になります。
この舞台に上っている日本人選手は少なく、
そこが現在、まだまだ日本代表が
過小評価されている
なめられている原因です。
欧州主要リーグ所属だけでは最高の舞台へはいけません。
各国リーグの優勝争いをするCL級クラブとそれ以外、
更には残留が目的のクラブとでは
競技レベルで大きく差があるからです。
唯一EPLだけは、それ自体経済規模も段違いで大きく
かつ各クラブの経済格差が小さいので
サッカーのレベルにおいては世界最難関のリーグと言われ
多くの各国代表選手を擁しています。
世界最高の舞台に立ちたければ
まず各国リーグで優勝争いができる
CLクラスのチームの主力であること、
もしくはプレミアのチームの主力であることが求められるのです。
日本人選手が最高の舞台で主役級の座を得た事例といえば
まだ世界最強リーグの名残りのあったセリエAで
優勝チーム・ローマのエース、トッティの控え
(調子によっては逆転)にまでなった
中田英寿選手が、ほぼ唯一の事例でした。
その後も素晴らしい選手はたくさん出てきましたが
世界最高レベルか?と問われたら
まだ微妙…と言わざるをえない、
惜しいカンジに留まり続けてきました。
そんな中、トミ冨安選手は
毎年プレミアの優勝を最後まで争い
今年は久々のリーグ優勝、
CLも決勝まで残ったアーセナルにおいて
去年まで絶対的レギュラーでした。
…健康でさえあれば。
スピードがあり、一対一にめっぽう強く
サッカーIQも高く、攻撃の起点にもなり
足元は日本代表の中でも一番かも、といわれるほど
両足とも上手く、忘れた頃に強烈なミドルを叩き込む…
性格もナイスガイで、その上英語も堪能。
「マンガの主人公かよ?」ってくらいの
完璧超人なのです。
惜しむらくは、ほんの少しサイズが足りないこと。
世界最高のレベルにおいては187cmでも
まだ小さいと判断されてしまうようで
なかなか本職のCBとして起用してもらえません。
その上、冨安選手。
本当に何でもできちゃうものですから、
尚更SBやらボランチでの起用が増えていくのです…
そして度重なる怪我…
キャリアの黄金期にケガで泣いた天才と言えば
シンジ小野や快速宮市など枚挙に暇ないですが
トミもそのリストに入りかけていました。
…ただ、不幸中の幸いと呼べるのは
一般的にDFの選手寿命は、その他と比べて長いこと、
そしてアヤックスの尽力もあり
今年ついに復活が遂げられたことです。
アヤックスでも出場機会こそ多くはなく、
起用もCBではありませんでしたが
出場さえすれば対人の強さはもちろん
気の利いたポジショニング、配球センスも
(不調とはいえ)名門アヤックスの中でも別格。
やはりモノが違うと感じさせるには充分でした。
W杯前の壮行試合でも
オランダ戦途中出場でも
先発チュニジア戦でも
冨安選手がいると安心感が違います。
鎌田選手に匹敵するサッカーIQ・戦術眼もあり
両足共にテクニックも抜群。
攻撃時でも、とても頼りになりますね。
でも、やっぱり気になるのは怪我。
チュニジア戦では相手10番のマンマーク
完璧に抑え込んでくれましたが、
敵陣まで追い回したり
攻撃時にはゴールポストまで詰めたり…
「オイオイ、そんなに走っちゃって大丈夫かよ?」
って思っちゃいます。
健康でさえあれば、世界最高のDFの一人だと
本気で思ってますので
ホント・ケガだけは・カンベン。
今回のW杯の活躍も勿論・期待していますが
W杯後も楽しみです。
ケガの癒えた世界最高のDFトミが
果たして何処へ行くのか?
出来ればプレミアほどは
フィジカルコンタクトが激しくないリーグで、
ついでにCB起用をしてくれそうなチームがいいな。
そうするとリーガか、3CBの多いイタリアのチーム…
できればアトレチコとか、ナポリとか
あ。再建中ユーべとかどうですかね?
W杯次第かなあ。こりゃ…