FACE 4 | 太陽と月

太陽と月

XIAの名前を借りてお話書いてます
不定期更新です






「ここに下ろすよ」



キム・ジュンスに背負われたまま 声をかけられ ソファの上にゆっくり下ろされ そのまま横たわる


瞼が腫れてるのか 狭い視界の中で部屋の様子を窺う


そこは 白い世界と言いたくなるくらい何もかもが真っ白だ


壁もダイニングテーブルも俺が座ってるソファもすべて白



「どうしたの? 何か変?」



薬箱と洗面ボウルを持ってきたキム・ジュンスが 小首を傾げて 訊いてくる



「...い..や きれいな部屋だと思って...」


「そんなことないよ ものが無いだけ 掃除が嫌いだから あまり置かないようにしてるんだ


 それより 薬つけたいんだけど 脱げる?」



そう言われても 他人の前で 治療のためとはいえ 服を脱ぐのは躊躇われる


それでも 身体を起こし シャツに手をかけたとこで ボタンがはじけ飛んだのか 前が肌蹴てることに今更 気づく


俺 ここまでボロボロになってたんだ...



「だいじょうぶ? 痛いんだったら 手伝おうか?」


「だ・だいじょうぶ 」



思い切ってシャツを脱ぎ ズボンに手をかけた



「ひどい痣...痛かっただろ?」



濡らしたタオルを持ったキム・ジュンスは 跪いて俺の身体をジッと見てたかと思うと


手を伸ばしてきて 痣の部分に触れる



「あっう...」


「ごめん 痛いのに...」


「いや....」



手渡されたタオルで 顔や身体を拭いていくけど 傷や痣が痛くてうまく拭けない


俺のことを見てたキム・ジュンスが手を出した



「貸して 僕が拭いてあげる」



タオルを渡すと キム・ジュンスは 大切なものを扱うように優しく拭いてくれる



「君のこと 訊いてもいい?」


「なにを?」


「名前くらい訊いてもいいだろ? 君の事呼ぶのに困るからさ」


「あ... ごめん 世話になってるのに... ユチョンって言うんだ」


「ユチョンか 君に似合ったいい名前だね」


「...どうも」


「あの... ユチョン 無理にとは言わないけど 何があったの?」


「...わかんない 昨夜 いきなり 後頭部 殴られて そのままボコられて...」



そこまで言ったら 涙が出そうになって なにも抵抗できなかった自分が悔しくって


相手に好きなようにされて 仕舞いには 掘られて...



「ごめん... 嫌なこと訊いちゃって もう訊かないから泣かないで」



優しく抱きしめられたその胸で 俺は声を上げて泣いた....