
Amorphisの9作目。
今回の作品も、近年の彼らの作品のモチーフとなっている
フィンランド民族叙事詩「カレワラ」を題材にした、
彼らの持ち味ともいえる民族的で、叙情的、そして美しい旋律と、
地の底から沸き上がるようなグロウルボイスの融合が見事な
彼ららしい作品。
メロディック・デスな部分を彼らに期待しているリスナーは、
もはやほとんどいないとは思うけど、
まぁ、、メロデス要素も皆無ではないにしても、
そっちを期待している人には、きっと肩透かしになっちゃうので注意です。
前作"Silent Waters"も非常に素晴らしい作品だったけど、
メタル・ミュージックとしてのダイナミズムよりも、
メロウな叙情的旋律がアルバム全体の世界を支配していて、
特にアルバム後半は若干地味と感じるきらいが正直あった。
でも今作はそのダイナミズムと旋律美のバランスが見事に取れていて、
アルバム通して、いい意味で起伏に富んだ作品だなという印象。
1曲1曲の輪郭、持ち味がしっかりしてて、完成度も高いので、
アルバム通して聴いてても疲れないのがいいですね。
あと、Amorphisを聴くにあたって、
「カレワラ」のストーリーを知っていると、
曲から感じる印象、抱く感情はおそらく全然違ったものになるはずです。
自分もラジオ等で歌詞の内容が分からずに聴いていた時と、
日本語訳に目を通した現在とでは、曲の印象が全く変わりましたから。
ただちょっと残念な点は、、
曲展開とかフレーズに、独特のクセがあって、
それがちょっと分かりやすく見えちゃってるって事。